[2021年2月22日]
都立中が残念になっても、地元公立中学で頑張ればよい、と考えている親子が、多いのかもしれない。
完全否定はしない。
しかし、条件付きでしかお勧めしない。
条件とは何か?
難関私立中学から合格をいただくことだ。
譲って、中堅私立中学から特待合格をいただくことだ。
なぜか?
適性検査型入試を行う中堅未満の私立中学にしか合格できなかった場合は、地元公立中学入学後に、成績トップ層に喰いこむことは容易ではないからだ。
ゆくゆくは、高校受験でも、難関高校には進めない可能性が高くなる。
難関高校への合格は、中学入学後に対策を始めれば間に合うというものではない。
難関高校に合格できる人のほとんどは、小4や小5から明らかに頭角を現すものだ。
ということは、適切な準備をして実力をつけられれば、中学入試では、少なくとも都立中学か難関私立中学のいずれかから、合格をいただけるはずだ。
都立中受検におけるダメージ・コントロールは、適切な併願戦略によって、可能になると考える。
都立中に残念になった際に、合格をいただいた難関私立中学に必ず入学する必要はない。難関私立中学の合格通知や合格証書を、努力と実力の証しとして、所持しておくだけでもよい。
そうすれば、都立中に残念になっても、悲しみにひたることはない。実力はあったけれど、その学校には「ご縁」がなかっただけだと「客観的に」納得することができるからだ。
おなじような難易度の別の学校からは「ご縁」をいただいたのだから。
実力は証明されたのだから、地元公立中学へも、安心して進める。
これは、都立中入試に限ったことではない。
都立高入試でもおなじだ。
難関都立高校への合格を目指すなら、難関私立高校からも合格(一般合格)がいただけるように、準備を進めることをお勧めする。
難関都立高校を目指す高校受験生にとって、魅力的な併願優遇私立高校は、極めて限られる。
難関都立高校に残念になって、併願優遇私立高校へ進学すると、満足度は著しく低下するだろう。
単願推薦で私立高校に出願すると、都立高校には、出願さえも、できない。
よって、都立高入試で難関高校を目指すなら、難関私立高校からも一般入試で合格をいただいておくことが、最善のダメージ・コントロールとなるはずだ。
繰り返すが、都立中受検で適切なダメージ・コントロールをしたければ、難関私立中学からの合格を勝ち取る以上の策はないと考える。
もちろん、都立中からも、難関私立中からも、ともに合格をいただくことは容易ではない。
しかし、策はある。
けっして、騙されてはいけない。
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