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三田学院

[2021年3月8日]

【在宅受講】柔は剛を制したか?

新型感染症の拡大で、今春の受験指導は、かつてないほどの困難を極めた。

1回目の緊急事態宣言が発令した直後から、約2ヶ月間は、教室を完全に閉鎖して、すべての塾生に在宅受講をお願いせざるを得なかった。

1回目の緊急事態宣言解除後も、分散通塾お願いせざるを得なかった。

2回目の緊急事態宣言の下で、入試本番に突入した。

塾生のみなさんのご苦労は計り知れなかったと思う。

2回目の緊急事態宣言が延長されたため、現時点では、新年度の塾生募集も、在宅受講に軸足をおいて進めなければならない状況にある。

ワクチン接種が開始されたが、広く行く渡るには期間がかかる見込みであるし、治療薬はまだ開発が済んでいない。

塾生のみなさんとご家族の安全と安心のためには、しばらくは、通塾とともに在宅受講にも軸足を置いた募集を、継続せざるをえないだろうと考えている。

実は、今春の入試では、在宅受講生が輝かしい戦績を残してくれた。この場を借りて、改めてお礼申しあげたい。

塾生のみなさんとご家族の安全安心を最優先したことが、指導効果の向上にも貢献した。

新型感染症拡大による学校休校で、学力が大幅に向上した塾生が多数いた。

模擬試験の成績が驚異的に伸びた塾生が多数いた。
定期テストの成績が大幅に向上した塾生が多数いた。
内申が大幅に向上した塾生が多数いた。

柔が、剛を制した、と感じている。

ご提供している「在宅受講」の有効性が証明されたことをも、意味すると思う。

生徒数の拡大路線を取るつもりがないことは、すでに述べた。

教室数をふやすつもりは、少なくとも現時点では、ない。

なぜか?

教室数を増やせば固定費が増大する。

固定費増を補うために、生徒数をムリに増やさなければならない。

ムリに生徒数を増やそうとすれば、指導の質が低下しかねない。

指導の質が低下すれば、指導効果が低下する。

指導効果が低下すれば、合格率が低下する。

どこかの大手塾の二の舞になる。

目指す指導から遠ざかる。

目指す指導とは真逆となる。

在宅受講は、今春の入試結果で、目指す指導が可能であることと確信できたから、指導余力が続く範囲で、積極的に取り組むことにする。

通塾受講とおなじように、在宅受講も日々改善を図って行く。

緊急事態宣言が発せられるずいぶん前から取り組んできた在宅受講が、昨年度になって、ようやく花開いた感がある。

教室を支えてくださっているみなさまとともに、これからも歩んで行く。