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三田学院

[2021年4月15日]

【都立中】衝撃の偏差値2021

しゅともしが最新の予想偏差値表(4月)を公表したが、なかなか興味深いので、概説しておく。

一番注目したいのは、都立武蔵を、やっと適切にランク付けするようになったな、という点である。ただ、まだ少し易しく見積もっているなという気がしなくはない。

■女子
77:桜蔭
76:筑波大学附属、女子学院、豊島岡女子
75:雙葉
74:小石川
73:−
72:お茶の水女子大附属
71:吉祥女子
70:鴎友
69:都立武蔵、都立両国
68:桜修館、頌栄、東洋英和
67:品川女子(算数)
66:九段(B
65:大泉、三鷹、南多摩、大妻
64:白鴎
63:立川国際、富士東大教育学部附属、共立女子
62:品川女子
61:普連土

■男子
78:筑波大学附属駒場、開成
77:
76:麻布
75:筑波大学附属
74:駒場東邦、武蔵、慶應普通部
73:海城、世田谷学園(算数)、早稲田高等学院
72:小石川、巣鴨(算数)
71:−
70:芝
69:本郷、高輪(算数)
68:都立武蔵、都立両国
67:世田谷学園
66:九段(B)、桜修館、攻玉社、巣鴨、城北
65:大泉
64:富士、南多摩、高輪、成城
63:三鷹、立川国際東大教育学部附属
62:白鴎

*私立中の偏差値は最も早い受験回の偏差値をもとにした。

都立中は、全体的に、難易度の上昇が続いている。

都立中の中では平易な難易度の学校であっても、かなりの難しさである。

つまり、たとえ都立中ならどこでもいいと願っても、どの都立中も相当な難しさなのである。

女子の場合、小石川はほぼ私立御三家並みであり、都立武蔵や両国は吉祥女子や鴎友並みであり、九段Bや桜修館は大妻や共立よりも難しい。

男子の場合、小石川は私立新御三家筆頭格の難しさであり、都立武蔵や両国は芝や本郷並みであり、九段Bや桜修館は高輪や成城よりも難しい。

この偏差値表を確認されたなら、この日記でここ2回ほど連続して説明してきた「都立中に残念になった場合に、併願合格した中堅や中位の私立中に進学しても満足できるか」についての見解の趣旨が、よりクリアに伝わるのではないかと思う。

都立中は、普通の子がチョッと頑張れば合格できるような学校ではないのである。

都立中は、普通の子がメチャクチャ頑張っても届かないような難易度なのである。

「私立中受験指導大手塾に通えば、誰でも都立中への合格可能性を高められる」と思うのは、激しい思い違いだ。そもそも、私立中受験指導大手塾で新御三家クラス以上に合格できるのは、ごく一部だけだ。都立中となると、さらに厳しい。

「都立中受検指導大手塾に通えば、誰でも都立中に合格できる可能性がある」と期待しても、多くは絶望するだけだ。都立中受検指導大手塾で都立中に合格できるのは、ごく一部だけだ。全受検生の合格率と大差がない。

勉強がデキる方というくらいで都立中に挑戦しても、ことごとく残念になる原因や理由や背景が、よくわかるであろう。

都立中に高い確率で合格を狙うなら、巷でよく、聞いたり、言われたりしているような受検対策では、ムリなのである。