[2021年6月23日]
「作文」改め「小論文」
都立中の適性作文が「作文」ではないことは、すでに何度も申し上げているが、都立中の適性作文を「作文」だと勘違いしている人は、いまだに多いようだ。
よって、今後は、「適性作文」とは呼ばず「適性小論文」と呼ぶことにしようかと思案している。
しかし、「適性作文」と書いても意味が分かる人もいるので、悩ましい。
加えて、全国の公立中高一貫校の中には、「作文」に近い出題をする学校もあり、ややこしい。
他県には、「志願理由書」に近い内容を求める公立中高一貫校もある。これも実は「作文」ではない。「自己推薦書」に近い。
「適性小論文」は思ったことなら何を書いても良いような「自由作文」ではない。課題文を読んで感想を書く「感想文」でもない。運動会や学芸会の後に書くような「反省文」や「報告文」でもない。
市販の問題集も、いろいろな公立中高一貫校の出題パターンをカバーするためか、思い違いを誘発させそうなモノが多く、適切な指導なしに、やみくもに取り組むのは、非常に危険である。
「条件」や「要件」や「決まり」に従って書かなければ、適性小論文にはならない。適性小論文になっていなければ、得点は与えられない。
課題文が示す内容に正しく向き合えていなければ、得点にならない。
小論文としての「型」(形式)をふまえていなければ、得点にはならない。
どう書けばよいかは、この日記で何度も書いてきたので、繰り返して書く気はない。
作文が得意だと思っている人は特に要注意だ。
都立中の適性検査における国語分野の長文記述は、「作文」ではない、のだから。