[2021年6月30日]
近年流行りの「甘い子育て」は、国際的な観点からも特異らしい。
日本を除く先進国では、「子育ては厳しく」が常識である。
まあ、ライオンやチータやピューマの世界でも、「子育ては厳しく」が常識だから、日本人の子育ては、地球上レベルでも、特異かもしれない。
愛情を注ぐことと、厳しく育てないことは、同義ではない。
世界的に活躍された、卓球選手の福原愛さんの幼少期を扱ったテレビ番組を何度か観る機会があったが、その厳しさは想像を超えていた。
厳しい指導についていかれる愛さんも立派だが、躊躇せず厳しく指導する愛さんのご両親にも感服した。
国内はもちろん、世界のトップレベルにまで、ご成長された。
子が嫌がるから、厳しくしない。
子が乗り気でないから、しない。
それで万事上手く行くなら、だれも厳しく育てはしない。
怪しいのは、先送りは甘やかしではない、という考えだろう。
本人がその気になってから、・・
本人がやる気になってから、・・
小学校で学ぶ漢字を、中学以降で学習するつもりだろうか。
小学校で学ぶ算数を、中学以降で学習するつもりだろうか。
小4で学ぶ算数を、小6になったら本気で学ぶつもりなのか。
甘い子育ては、将来に、子を苦しめることになる。
初等教育段階では、学びは躾(しつけ)だと思った方がよい。
躾の行き届かなかった子は、生涯、躾の行き届かなかった人で終わる可能性が高い。
そんな結果を、望んではいないはずだ。
中学生になってからの躾は、困難を極める。
そうなる前に、手を打っておくべきだろう。