[2021年7月8日]
ワクチン接種が急速に進んでいるのに、新規感染者数が急速に増加し、4度目の緊急事態宣言が発令されそうな状況に陥っている。
ワクチン接種が人口の70%以上にまで進んでいる英国でも、1日の新規感染者数が、毎日2万人を超える状況が続いている。
ここから学ばなければならないことは、
ワクチンを接種しても、安心はできないということだ。
そもそも、おなじようにウィルス性感染症のインフルエンザは、ワクチン接種をしても、しばしば、あっけなく感染してしまう。ワクチン接種は重症化リスクをいくらか低減する効果は期待できても、感染を完全に防ぐことはできないということだろう。
インフルエンザが流行しても緊急事態宣言は発令されず、新型コロナが流行すると、緊急事態宣言が発令されるのはなぜか。
治療薬がないことが、最大の原因だろう。
インフルエンザには、治療薬がある。
新型コロナには、安全性が確認された治療薬がない。
海外では緊急承認された治療薬があるが、一般的には服用が進んでいない。国内では緊急承認すら、まだ一つもされていない。
この違いが、インフルエンザと新型コロナの、決定的な違いを生んでいる。
新型コロナの感染拡大の脅威を乗り切るためには、治療薬の開発と普及が必要だと考えられる。
今回の緊急事態宣言の再発令の動きから学ぶべきことは、
ワクチンを接種しても、安心はできない
ワクチン接種が進んでも、安心できない
ワクチンは、感染防止の決定打ではない
感染防止には、換気の徹底や、手洗いとうがいの徹底や、消毒や除菌の徹底や、直接や間接での人的接触抑制の徹底や、体調管理の徹底など、伝統的なウィルス性感染症対策が有効であると思われる。
ワクチン接種が進んだことで、急速に気が緩み、こうした感染予防の基礎基本が疎かになったことが、今回の感染拡大の引き金の一つになったのではないだろうか。
ワクチンを接種したからと、感染予防の基礎基本を怠ったのでは、意味がない。
治療薬の開発と普及が進むまで、もうしばらく、辛抱が必要なようだ。
=お知らせ=
4度目の緊急事態宣言発令見通しを受け、夏の生徒募集方針を根本的に見直す予定です。
具体的には、通塾に限定しました募集は、急遽、募集を停止するなどを予定しています。
ホームページの記載内容の変更により、順次お知らせいたします。
突然の募集停止などにより、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、塾生の安全を最優先しながら、今回の危機を乗り越えたいと考えています。
どうかご理解とご協力をお願いします。