[2021年7月16日]
政府が緊急事態宣言を出しても、政府や自治体が不要不急の外出自粛を要請しても、新型感染症の拡大を収束できていない。
そんな中、政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長の口から、科学者としての本音が飛び出した。
要約してお伝えする。
「人々の行動制限だけでは解決しない」
「科学技術が解決してくれる」
「科学技術への資金の投資は、支援金を支給するより効率がよい」
つまり、科学技術こそ、問題解決のカギになる、との認識を示したのだ。
適性検査の頻出分野、環境問題や資源問題もおなじであろう。節約しようとか、ムダ使いをなくそうとか、人々の行動制限や行動変容を期待しても、抜本的な解決にはならない。
科学技術を発展させることが、問題解決につながる、のではないだろうか。
人々の行動変容で社会問題の解決を目指すことは、勉強しない人に勉強しろと言って解決を目指すのと、ほぼおなじではないだろうか。
効き目がない。
勉強する人は、勉強しろと言われなくてもする。
勉強しない人は、何を言われても、勉強しない。
環境問題も資源問題はもちろん、教育問題や貧困問題であっても、最終的には、科学技術の進歩が解決するのかもしれない。
政府や自治体は、支援金支給で多額の負債を抱え込んでしまったが、その莫大な資金を科学技術の発展のために使っていたら、もっと明るい未来が期待できたかもしれない。
次世代のリーダーたちには、ぜひ、その実現に向けて取り組んでもらいたい。