[2021年7月31日]
都立中をふくめ、公立中高一貫校に合格するための取り組み方は、どの学校もおなじだと思っている人がいるかもしれない。あるいは、ただ難易度が違うくらいだと思っている人もいるかもしれない。
しかし、公立中高一貫校は、少なくとも都立中は、志望校ごとに闘い方が違う。
もっと正確に言えば、合格の取り方が違う。
東大附属の闘い方は、都立中とは違う。
楠隼の闘い方も、都立中とは違う。
志望校別に違うならば、志望校別特訓講座を受講すればよいと思うかもしれない。
しかし、その程度の対策では、本当の意味での志望校対策にはならない。
数年前から、多摩地区の都立中対策もするようになって、深い確信に変わった。
多摩地区でなくても、23区内の都立中は、それぞれに闘い方が違う。これは随分前から分かっていたことだ。すでに指導にも活かし、しっかりと効果が出ている。
小石川と九段は、おなじ3科でも全然違う。
小石川と両国は、おなじ3科でも全然違う。
桜修館と、三鷹や南多摩などは、おなじ2科でも全然違う。これが衝撃的だった。
その前から、おなじ3科の白鴎と富士で、闘い方が違うことには気がついていた。
もちろん、一部に共通項はある。
しかし、共通項でグルーピングするのも、容易ではない。
おなじ共通問題が出題される都立中どうしでも、闘い方が一緒にはならないからだ。理由はいくらでもある。
特定の都立中に絞れば、もっと合格精度を上げられる可能性はある。しかし、受験生親子の希望はランダムだ。それぞれの志望校に合わせて指導するしかない。
不合格でもかまわないという指導であれば、もっと簡単だろう。
でも、そんな指導をするつもりは、ない。
それでは、合格指導とは呼べないからだ。