[2021年8月27日]
コロナ禍で、受験生の大手塾への集中が、進行しているようだ。
特に、私立中学受験指導での大手塾への集中が顕著だが、難関高校受験指導での大手塾への集中も激しい。
大都市圏だけでなく、地方都市などでも、同様の動きとなっている。
つまり、中学受験だけでなく、高校受験でも、生徒募集は、大手塾が圧倒的に勝利し、中小塾が大敗北を喫しているのだ。
原因はいくつか考えられる。
コロナ不安の高まりから、大手なら感染リスクが低いのではないかという心理が働いた。
コロナによる安全志向から、大手に通っていれば、より確実なのではとの心理が働いた。
はたして、適切な判断となるだろうか。
感染症は、接する人の数が多ければ多いほど、感染リスクが高まる。大規模な集会がハイリスクであることは、誰もが周知の事実だ。感染リスクの観点からは小中規模の塾の方が安全な可能性がある。
大手ならば感染しないというものではない。
多くの人の選択をまねしておけば、もし残念な結果になったとしても、塾選びにおける己の選択や判断を、自ら責めたり、誰かに責められたりすることはないだろうという判断が働いた可能性がある。
大手に通えば成功するというものではない。
当たり前のことではあるが、他塾で指導を受ける受験生の行く末までは、責任を負えない。
いずれにせよ、大手塾を目指した受験生の最終的な結果がどうなるのか、とても興味深い。