[2021年8月29日]
小6での成績の頭打ちや低下は、多くの受検生親子を苦しめる。
不合格者の多くは、小6の夏期講習明け頃から、合格できない雰囲気を漂わせ始める。
遅い人でも小6の冬期講習には、合格できない雰囲気を漂わせ始める。
ただ、受検生本人や、受検生保護者が、そのことに気がつくかどうかは、わからない。多くは気がつかないまま受検を終えると思われる。
大量の不合格者を輩出する大手塾の指導者は、気がつかないまま励まし続けているのか、気がついていながら気がついていないふりをしているのか、どちらかであろう。
いずれにしても、罪深い。
合格できない雰囲気は、なぜ漂い始めるのか?
本当は理解できていない自分を、深層心理で認識するから。
本気では頑張りきれない自分を、深層心理で認識するから。
などが考えられる。
合格する受検生は、遅くとも小6の秋にはトップスピードにまで速度を上げ、そのまま合格まで走り切る。
この時期になると、合格の見込みが薄い受検生に、もはや逆転の余地はない。
むしろ、合格の可能性が残っていた受検生が、次々に脱落していく時期となる。
失速と呼ばれる現象だ。
しかし、失速ではない。
実は限界に達したのだ。
自動車レースで考えてみると分かりやすい。
いくらアクセルを踏んでも、回転数が上がらない。
いくらアクセルを踏んでも、速度が上がらない。
小6になってから気がついても遅い。
そうならないように、低学年や、中学年で、しっかりと準備しておくべきだったはずだ。
失速したのではなく、限界に達したのだ。
その限界は、受検生親子が自らが、長年の月日をかけて、着々と築き上げてきたものだ。
自覚のないままに。