[2021年9月1日]
夏の終りが意味することを、正しく認識しなけれならない。
夏休みは長くても約1ヶ月半だが、9月から1月末までは5ヶ月あると考えがちだ。
しかし、これは暦のことでしかない。
夏休みは学校授業がない。9月からは学校授業がある。しかも、冬休みは短い。
夏休み中なら1日に12時間から14時間の受検勉強をすることも可能だったはずだ。しかし、学校授業があると1日6時間から7時間が現実的な限界になるだろう。
つまり、9月以降の5ヶ月は、夏休みに変換すると、実質2ヶ月半程度の受検勉強時間しか確保できないに等しい。
しかも、年が明けた1月は埼玉千葉入試が始まるから、受験勉強にすべてを充てられない。実質的には、ないに等しい。
となると、9月以降の勉強時間は、夏休み換算で、実質2ヶ月分程度しかない。
もうお分かりだろうか。
夏の終りは、実質的に勝負がほぼ決したことを、意味するということだ。
大手塾などは、直前対策講座などで収益を揚げたいから、「勝負はこれからだ」と煽るだろうが、もう勝負はほぼ決まっているのだ。
夏の成果は、若干のタイムラグをおいて、10月か11月に現れる。
夏の頑張りが足らなかった人は、その事実を、10月か11月に思い知ることになる。
もう後がない。
どう、もがいても、もう後がない。
数ヶ月で、勝負を、ひっくり返すのは容易ではない。
夏の終りが意味することを、正しく認識しなければ、ならない。