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三田学院

[2021年9月5日]

【都立中】小石川の男子は御三家レベル

女子に続き、男子も、日能研R4偏差値を見ておこう。

しょともし(合判)の偏差値しか持っていない受検生は、そこから5〜10ポイント引いてから比較されるのが妥当だろう。

くれぐれも、別の模擬試験の偏差値をもとに、解析されないようにされたい。

あくまで、日能研R4偏差値における分析である。

<男子>
72:筑波大附属駒場、開成
71:
70:
69:
68:
67:筑波大附属、麻布、渋谷渋谷
66:小石川、私立武蔵
65:駒場東邦、早稲田実業
64:海城
63:巣鴨(算数)、世田谷学園(算数)
62:早稲田高等学院
61:都立武蔵都立両国、広尾学園
60:芝
59:桜修館南多摩、高輪(算数)
58:白鴎三鷹、本郷
57:九段大泉学芸大世田谷学芸大竹早
56:巣鴨
55:立川国際学芸大国際、攻玉社、世田谷学園
54:富士、高輪
53:
52:
51:
50:
49:東大教育学部附属
48:
47:獨協
46:学芸大小金井
45:お茶の水女子大附属男子枠

女子と違って男子では、小石川は、まだ頂点には立っていない。

今も、筑波大附属駒場と開成が、圧倒的な強さを見せている。

小石川男子が頂点を取れないのは、この筑波大附属駒場と開成が存在しているからであり、この2校さえ存在しなければ、小石川男子は頂点を達成したも同然である。

都立武蔵や都立両国も、近い将来に、私立御三家の一角を脅かすかもしれない難易度まで近づいて来ている。

桜修館など、その他の多くの都立中も、新御三家の一角である巣鴨よりも難易度が上になっており、「都立中は地頭が良ければ、それだけで合格できる」などと言うと、さすがに周りの失笑を誘うことになるだろう。

この偏差値表を分析すると、総じて、難関私立中学よりも、都立中の難易度を、高く評価していることが見て取れ、中学受験指導御三家塾の一角から都立中への合格を狙うのは、非常に難しいのだと分かる。

小5まで私立中受験指導大手塾に通って、小6から都立中受検指導専門大手塾に転塾して合格を目指す戦略は、そもそも上手くはいかなかったと思うが、これからは、もっと上手くいかなくなるだろう。

一方で、都立中受検指導専門大手塾は、低偏差値の適性検査型私立中へ合格させることが最も得意で、都立中合格率は高くないから、都立中の合格者を育成する力が、どれだけあるのか、怪しい。

繰り返しになるが、

中学受験で難関中学への進学を目指す、まさに中学受験のメジャー・プレイヤーの目には、都立中のほとんどは、超難関校として映っているのだ。