[2021年9月25日]
もうすぐ10月になる。
いよいよ、小6は、最終ステージに入る。
これまでの取り組みの成果が、実りとなる時期だ。独立系の模擬試験は、問題難易度も採点基準も、本番並みになる。これまでの取り組みが甘いと、もういまさら、ごまかせない。
難関私立併願組が気をつけなければならないのは、最終的な仕上げにおいて、都立中と難関私立中を、ともに等しく狙いに行くと、ともに残念となるリスクが高くなるということだ。
どちらが真の本命なのか、しっかり確認した上で、真の本命に軸足をおいて仕上げていくのが安全だ。
都立中が真の本命なら、難関私立中の合格を過度に追いかけないほうがよい。都立中の総仕上げが甘くなるリスクがある。
難関私立中が大本命なら、都立中の合格を過度に追いかけない方がよい。難関私立中の総仕上げが甘くなるリスクがある。
都立中も難関私立中も、強者どうしの闘いである。実力が高くても、わずかなことで、合格を逃す。
都立中が真の本命なら、都立中合格に全力をあげるべきだ。難関私立合格はその副産物程度に考えておいたほうがよい。
難関私立中が大本命なら、難関私立中合格に全力をあげるべきだ。都立中の合格はその副産物として狙うべきだ。
都立中が真の本命で、難関私立の合格も欲しいなら、過度にムリはせずに、算数単科入試や算数国語入試や算数国語理科入試で合格が取れる私立中を組合わせて併願するとよいだろう。全滅を防ぎ、より満足度の高い入試結果となるはずだ。
男子なら、世田谷や巣鴨や高輪の算数入試、函館ラ・サールの算数・国語・理科入試などが考えられる。
女子なら、品川女子や普連土や山脇の算数入試、普連土の算数・国語入試などが考えられる。
難関私立中が真の本命で、都立中の合格も欲しいなら、小石川や武蔵の併願は特に警戒しておいた方がよい。私立御三家に合格できる難関私立中受験生でもバタバタ落ちる。新御三家私立中レベルの受験生だとさらに厳しい。都立中大本命の強者受検生との死闘を余儀なくされるからだ。
都立中大本命の受検生を甘く見てはいけない。都立中合格にからむことができる受検生は、本番までに適性検査の攻略力を極限まで上げてくるからだ。
桜修館や両国や九段Bも甘くない。特に今春は桜修館が厳しい入試となった。九段Bの男子も、世間の見方とは裏腹に、数年前から相当に厳しくなっている。九段Bの女子は、もともと厳しい。
都立中の女子は、ほぼどの都立中も、ずいぶん前から激戦である。報告書満点で、かつ、実力もある受検生の間だけで、実質的に合格を争うことになる。報告書満点でもバタバタ落ちる。報告書が満点でも、適性検査対策が甘い受検生に、入り込む隙間はない。報告書がほぼ満点でない受検生が、本番で逆転することは非常に難しい。
小6は、そろそろ、現実的な受検校と併願校を模索する時期だ。
小5は、そろそろ、自分の番が近づいていることを悟るべきだ。
小6は、12月初の最後の模擬試験まで、もう残り2ヶ月しかない。
ここで趨勢が決まる。
あと2ヶ月で決まる。
全力で走り抜くしかない。