[2021年10月2日]
昨年度の、都立中の倍率は横ばい程度と予想していたが、募集定員が増えたこともあり、倍率は若干低下した。
次年度も、倍率は若干の低下を予想する。
誤解しないでいただきたいのは、倍率は低下しても、難易度は低下する見込みではない、ということだ。
今や、都立中は倍率が高いから合格できない、などと言う人はいないであろう。
倍率が高くても、合格できる人は合格する。
倍率が低くても、合格できない人は合格しない。
不合格の理由を、倍率のせいにするのは、適切ではない。
もう一つ、誤解しないでいただきたいことがある。
入試問題が難しいことと、合格が難しいことは、同義ではない、ということだ。
問題が難しいことを、不合格の理由にすることは適切ではない。難しくても合格する人は合格する。
例えば、九段の入試問題は、一つ一つは、さほど難しくない。だからといって、九段がが合格しやすいということはない。むしろ難しい。
問題が難しければ、得点率が低い闘いとなる。
問題が易しければ、得点率が高い闘いとなる。
ただ、それだけだ。
問題が易しすぎても選抜機能は働かないが、問題が難しすぎても選抜機能は働かない。そんなことは、都立中の作問者は、百も承知している。よって、難し過ぎず、易し過ぎず、選抜機能がより働く、丁度良い難易度で出題してくる。
倍率が若干低下しても、この選抜機能には、ほとんど影響しない。
だから、倍率が低めの方が合格しやすいとか、倍率が高めの方が合格しにくいということは、ない。
また、問題が難しい方が合格しにくく、問題が易しい方が合格しやすいということもない。
心配しなくてよい。
入学の適性がある受検生なら、倍率が高くても、入試問題が難しくても、合格できる。
逆に、
入学の適性がない受検生は、倍率が低くても、入試問題がやさしくても、合格できない。
倍率が低くても、安心をしてはいけない。
倍率が高くても、不安に思わなくてよい。
問題がやさしくても、安心してはいけない。
問題が難しくても、不安に思わなくてよい。
合格できる適性を磨くことに専念をすればよい。
*本論として予定していた倍率が低下しそうな理由は、次回以降の日記に譲る。