[2021年11月17日]
高すぎる目標に突き進み、破綻していった受験生親子を、数多く見てきた。
入試結果がそろった春に「なんでも個別相談会」を実施すると、受験準備を開始した頃の想定とはかけ離れた入試結果に終わった親子から、相談を受けることが多い。
・高偏差値校を目指しすぎて、低偏差値校にしか合格できなかった親子
・実力以上の志望校のみを頑なに目指し続け、結果として惨敗した親子
この完全敗北は、親子ともに、記憶から一生消し去ることはできない。
現状の実力から大きく乖離した高すぎる目標は、終始わが子を苦しめる。
大きな夢を掲げるのは良い。
しかし、
目標は手が届く範囲が良い。
大きな夢は、小さな目標を一つ一つ乗り越えていくことでこそ、実現できる。
手が届かない目標を掲げても、苦しみばかりを味うことになる。
その先には、逃避か、挫折か、破綻か、離脱しか、待っていない。
高すぎる目標は、むしろ、わが子の成長を阻害する。
これも、教育虐待の一つかもしれない。
いや、
これぞ、教育虐待のなのかもしれない。
親のエゴで、子を潰すのは、罪深い。