[2021年12月13日]
都立学校の復権を目指して開校した、都立の中高一貫校(以下、都立中)であるが、良好な大学進学実績が知れ渡るようになったこともあって、年々人気が高まっている。
公立学校であるため、制度上は間口が広いが、誰もが合格を目指せる学校ではないという実態がある。
ある天才学者が、木登り競争を例に、あるべき目標の定め方を語っている。
ある時、木登り競争をするからと希望者を募ったら、猿などに混じって魚が応募してきたそうだ。
当たり前だが、魚は何度挑戦しても、上手に木に登れない。どんなに努力しても木登り競争に勝てない。
ふだん、水の中では、誰よりも上手に泳げる。しかし、上手に木登りできない。
上手に木登りできない魚は、自分には能力がないのだと落胆する。そして、どんなことでも、挑戦したり努力したりすることを、やめてしまう。
魚が目指した目標は適切だったのであろうか。
魚が判断した内容は適切だったのであろうか。
木登りを目標にしていなければ、いきいきと能力を開花させられたかもしれない。
しかし、木登りを目標にしたことで、能力を開花させる道を自ら閉ざしてしまった。
ここに教訓がある。
魚に木登りをさせてはいけない。
魚には魚にふさわしい道がある。
あなたは、魚に、木登りを強要しては、いないだろうか。
そうであるなら、今すぐに、やめさせた方がよい。
魚に木登りをさせてはいけない。