[2021年12月15日]
巷には、個人の経験談や、個人の見解が溢れている。情報化社会において、氾濫する情報とどう向き合うかは、重要な課題でもある。
例えば、わが子全員を最難関大学に合格させた親の話し、などが好例だ。
その通りにすれば、どんな子であっても、最難関大学に合格できるであろうか。
冷静に考えてみれば、すぐにわかるはずだ。
少ない標本数(サンプル数)から、法則や規則を導き出すことは、できない。
たまたま上手く行っただけという可能性がある。
そこには、因果関係も、相関関係も、規則性も、周期性も、継続性も、再現性も、何もない可能性がある。
逆も然りだ。
たまたま上手く行かなかっただけなのに、良くない選択だとか、良くない方法だとかと、決めつけてしまうのも、危うい。
少ないサンプルをもとに、何かを導き出そうとするのは、非科学的な姿勢や態度だと気がつくべきだろう。
高校の学習指導要領では、教科「情報」が必須化される。
高度情報化社会を生き抜く力とは何か、冷静に考えてみるべきだろう。