[2022年1月14日]
いよいよ本番が近づいてきた。
ここから大切なのは、体調管理とメンタル管理である。
オミクロン株の感染力は驚異的なので、これまで通りの感染対策では、リスクが大きいだろう。
感染してしまえば受検ができないことはご承知だろうが、濃厚接触者になっただけでも公共交通機関が利用できないなど実質的に受検ができなくなるリスクが高いので、注意が必要だ。
受検があるからという理由よりも、感染症対策を徹底する理由から、正月明けから受検終了までは、学校をお休みすることを視野に入れておいた方がよいだろう。本番まで2週間を切ったなら、潜伏期間や隔離期間を考慮すると、もう待ったなしである。
体調管理は感染症対策だけではない。むしろ感染対策以外が体調管理の本命である。当日に実力が出し切れるためには、本番と同じ時間帯に、もっとも集中できるように、体を慣らしておかなければならない。
試験当日の朝は何時に起きるのか、当日は何時から試験が始まるのか、当日は何時まで試験が続くのか、当日は何時になれば解放されるのかに合わせて、しっかり予行練習を積んでおくべきだろう。
これからは毎日、当日の試験時間に合わせて受検勉強をして、身体を慣らしておくのがよい。それを実現するには、いつも通りに小学校に登校していたのでは難しいであろう。
メンタル管理は個別事情や感応度の個人差があるので、誰にでも当てはまることを言うことは難しい。
お勧めなのは、千葉埼玉の練習校で、しっかり合格を取っておくことだろう。東京日程での練習だと合否が判明するのが直前になるので、メンタル管理が難しくなるからだ。
できることなら特待合格を取っておければよいだろう。練習校の難易度は、本命校よりかなり平易であることが多いから、一般合格では心細いと感じる人は多いかもしれない。
本命校よりもかなり平易な練習校で残念な結果では、本命校への合格は絶望的だが、一般合格できたのであれば、まだ本命合格の可能性はあるので、一般合格であっても喜ぶべきだろう。別の学校や別の入試回などを練習として追加受検し、より安心を確保するという追加的な選択肢もある。
2月の東京日程は日数が限られるから、練習目的ではなく、まさかの時に入学先の候補となりえるようなレベルの私立校を受検し、合格が取れれば尚良い。単願入試などで事前に入学確約をしたのでなければ、合格しても入学する必要はない。
2月の東京日程で練習受検すると、残念になった場合に不安がMAXになりかねない。しかし、第二本命にふさわしい学校を受検したのなら、不合格になっても、特待合格が取れなくても、そもそも、その可能性を承知の上で受検したのだから、心が乱れるリスクは低くなるだろう。
練習受検で心が乱れているようだと、計画が不適切であったか、考えが甘かった可能性がある。受験に向けた心構えがそもそも足りていなかった可能性もある。
本番で試験問題を解くわけではないのに、保護者が精神状態を悪化させることがないように気をつけるべきだろう。親が、受検生である子を不安と混乱の中に引きずり込むようなことになる。そのようなことでは、すべてが終わった後、良い結果になれば救われるかもしれないが、悪い結果になれば悔いても悔いきれないことになりかねない。
悪い結果は、生涯ずっと、引きずることになりかねない。
特に、受検した子の将来に、悪影響しかねない。
これは、子のメンタル管理だけでなく、ご家庭における受検のトータル管理の観点からも、十分に承知しておくべきことだ。
直前期のメンタル不調は、親子ともに、多くが準備不足や想定の甘さなどから起こる。直前期になる前から、先手先手を打って、直前期や当日のことを、適切にシュミレーションしておくのがよい。
特に、良くないことが起きたときのことを想定してシュミレーションしておくべきだ。良いことばかりを脳内シュミレーションしていると、メンタル的なショックは大きくなりかねない。
合格することだけを想定し夢見ていてはいけない。
不合格があることを前提に計画的に行動すべきだ。
そうすれば、落ち着いて冷静に行動できるはずだ。
いよいよ本番まで2週間となった。
どんな言い訳をしても、どう自己擁護しても、他者のせいにして逃げようとしても、結果はすべて自分にふりかかることを忘れてはならない。
そもそも、それは、中学受検をすると意思決定した時点で、親子ともに、覚悟しておくべきことだったはずだ。