[2022年1月21日]
まもなく、令和4年度の都立中の応募倍率が発表になるが、その前に過去の応募倍率の推移を確認しておこう。
都立中10校の一般枠の集計結果である。九段などは含まない。
令和03年度:5.13倍
令和02年度:5.74倍
平成31年度:6.02倍
平成30年度:5.92倍
平成29年度:5.94倍
平成28年度:6.34倍
傾向として下げ基調であることが容易に確認できよう。
昨年度は大幅に下げているので、今年度は若干の揺り戻しの可能性もあるが、下げた最大の理由は定員増加と考えられ、それに加えて感染症拡大が影響したと思われので、その要因は今年度も変わらないであろう。
先に発表された、白鴎と立川国際の帰国枠の倍率は、前年比で大幅な減少となっている。こちらは、国境をまたいだ移動が制限された要因も加味して考慮しなければならないかもしれないが、今年度の倍率を予想する上では、参考になるかもしれない。
尚、都内国立大学附属中の応募倍率は、すでに応募が締め切られて確定しているが、筑波大学附属駒場が約15%の減少となっている他は、学校別ではやや増加している。これは、私立中学入試で出願者数が増えていることが影響していると思われる。
この筑波大学附属駒場(男子校)の減少分が、どこへ向かったかは興味深い。2月3日に入試を行う難関私立には大きな増加が見られないし、筑波大学附属の男子も大きく減らしている。そうなると、同じ国公立の小石川に向かった可能性がある。
このため、今年度の小石川の男子の倍率がどう動くかには、注目である。
筑波大学附属駒場 → 小石川
筑波大学附属男子 → 小石川
しかし、
小石川の男子のボーダー層が出願を断念して、やや平易な私国立中などへ動いたりすれば、結果として倍率に大きな変化は起こらない可能性はある。
この観点から、東京学芸大学附属世田谷の男子の倍率が上がっていることも気になる。ただ前年度が低すぎただけかもしれない。増加した実人数は、それほど多くはない。
となると、やはり、小石川だろうか。
昨年度、都立中の応募倍率は、1月21日に発表された。
そろそろ確認できるだろう。