[2022年2月1日]
ついに東京決戦の火ぶたが切られた。
もう訓練ではない。本番である。
出願状況を見ると、中学受験生の総人数が増えているが、どこもかしこも受験生が増えている訳ではない。
特徴としては、短期決戦の様相が非常に強い。
2月1日の午後入試が盛況である一方で、2月4日以降は出足がにぶい傾向にある。
午後入試も2月2日になると、2月1日ほどには増えていない。減らしている学校もある。
このところ難易度の上昇が急ピッチだった学校で敬遠気味の傾向が見られる。
男子では、巣鴨と世田谷と高輪だ。
女子では、大妻と共立女子と昭和女子大昭和だ。
一方で、激戦化している学校がある。
男子では、暁星、都市大附、獨協だ。
女子では、富士見、大妻中野、実践女子だ。
共学校では、適性検査型入試も行う中堅や中位の学校で、前年より大きく増やした学校がある。
開智日本橋、文化学園大杉並、安田学園だ。
一方で、宝仙理数インターと駒込の適性検査型入試回は、やや減らしている。
どこを選択したかにより、特待合格が取れるかどうかで、明暗を分けるかもしれない。
オーソドックスな学力試験型入試のみを行う伝統校の、後半戦の出願状況がどうなるのか、興味深い。
短期決戦を覚悟している受験生の、1日合格や2日合格での入学手続率が高いと、学校側が後半日程の合格者数を大幅に絞ってくる可能性がある。
もともと定員数が少なく、入試回を設定している学校数も少ないので、もしかしたら、今年の後半戦は、特に人気校で例年以上に激戦になり、不合格のドミノ倒しが数多く起こるかもしれない。
3日までに合格を取れなかったら、4日以降は思い切って志望校レベルを下げなければならなくなる受験生が、増えるだろう。
2月3日を過ぎて、埼玉や千葉で、入学してもよい学校からもっと合格を取っておけばよかったと反省しても、もう遅い。
適性検査型受検生も、もっと大胆に特待を狙いにいっておけば良かったと反省しても、もう遅い。
東京入試日程は、あっと言う間に終わる。
そして、もう後はない。
東京入試日程の終了とともに、中学入試はすべて終わる。
そして、二月の勝者と、二月の敗者が、ここで確定する。