[2022年2月7日]
2020年12月15日(火)に、このスタッフ日記で、適性検査の予想問題として掲載した「ピタゴラスの音階」が、令和3年度の品川女子の第3回入試で出題されていた。
等差数列として、弦の長さを求める問題である。等差数列のことを知らなくても、思考力で解ける問題となっている。
美しい和音として三和音を答えさせているが、私が出題者なら、四和音(セブンスコード)も出題したい。年齢がバレてしまうが、オフコースのコーラスは四和音で構成されていて美しい。それぞれの音の弦の長さの逆数をすべて乗じると「1」になり、音楽的だけでなく、数学的にも実に美しい。そういえば小田和正さんは東北大学の工学部卒業だったと思うが、まさかそこを狙って作曲していたのだろうか。
おなじ年度の第3回入試の大問4も、九段の交通問題を彷彿とさせて、なかなかの良問である。新幹線の写真が載っているところが特に良い。
第1回入試の算数問題では、太郎と花子が登場していて、これもなかなか良い。大学入試の共通テストの数学にも通じるところがある。
本件、気分が良いので、品川女子の入試問題を、褒めまくっておく。
今年度の、令和4年度は、適性検査?の共通問題の適性作文が、的中している。
これは、小5の後半で適性作文のオリジナル課題として出題する他に、面接のある公立中高一貫校の面接課題としても出題する他、志望理由書のある公立中高一貫校の定番作文としても何度も演習するものだった。定番中の定番のお題なので、ちょっと驚いている。裏の裏をかいたような出題だと思う。
野球で、速球と思わせて、遅い球でタイミングを外して打ち取る、チェンジアップ的な配球を、連想させる。
尚、この的中した適性作文問題は、都内のある私立中学の適性検査問題でも的中している。この私立中学を併願合格した塾生から、報告を受けている。
過去に出題された問題や、適性検査対策教材からは出題されないから、新しい問題を考えるのは、しだいに難しくなってきてはいる。
次は、どの課題が的中するだろうか。