パソコン版を見る

三田学院

[2022年2月16日]

【都立中】GTZ

この春に、都立中高一貫校や私立中高一貫校に入学する新中1は、多くの学校で学力推移調査と称する模擬試験のような学力診断テストを定期的に受けさせられることになることを知っておくとよい。

学内の位置だけでなく、全国における位置もわかる、すぐれものであり、おそろしいテストでもある。

都立中高一貫校も私立中高一貫校も同じ問題で実施される。学力試験であり適性検査ではない。都立中高一貫校や公立中高一貫校だけ適性型などいうことはない。

判定は15段階で表示される。一部を抜粋して表示する。

S1:最難関大レベル
S2:難関大レベル
S3:難関大レベル
A1:難関大可能レベル
A2:国公立大・中堅私大レベル
A3:国公立大・中堅私大レベル
B1:国公立大・中堅私大可能レベル
B2:国公立大・中堅私大可能レベル
B3:国公立大・中堅私大可能レベル
C1:4年制大可能レベル
C2:4年制大可能レベル
C3:実力養成レベル
・・・
D3:基礎基本養成レベル

平均的な都立中高一貫校の校内学力平均付近の生徒の場合、S3〜A2あたりの判定になるだろうと思われる。これは合格後も継続してくれている塾生の情報をもとに推定したものである。

都立中の難易度(偏差値)に近い、中堅私立中高一貫校の学内トップレベルの生徒だと、楽にS1判定を取れてしまうので、それほど難しいテストではない。また、最難関レベルの私立中高一貫校では、ほとんどの生徒がS判定になってしまい意味がないので、実施していない学校もある。

しかし、注目したいのは判定ではない。判定のその後の推移である。

以前にも少し触れたが、私立進学校のなじみの数学の先生(学校教員)からデータを見せてもらったところ(データをもらっていないし、個人情報は見せてもらっていない)、その学校だけでなく、すべての学校において、つまりすべての生徒において、値の推移が、実にやっかいなのである。

中1末のGTZの値が、そのまま高3末の値に、強く相関しているからだ。

何が言えるかというと、中1末の相対的な学力の位置で、将来どのレベルの大学に合格できるか、ほぼ正確に予測できてしまう、ということである。

もっと分かりやすく言えば、どのあたりの難易度の大学に合格できるかは、中1で決まるということでもある。

では、みなさん、どうされますか。

高2の夏から本気を出しますか。
小6の今こそ本気を出しますか。

厳しい中学受験や中学受検を終えたばかりだから、しばらくゆっくりしても大丈夫だろうと親子で緩むと、つけが大きくなる。

将来のことを考えればこそ、小6の2月と3月は、とても大切な時期となる。

ここで猛勉強するのが、最も賢明であり、最もコストパフォーマンスがよくなる。

実は、このことは、地元公立中学に進学する小6にも言える。大学受験の前にして、どの高校に合格できるかは、中1で決まる。

中3の部活引退後ではない。

中1末で確実に目標レベルに達するためには、小6の2月と3月を、どう過ごすかが重要である。多くが緩みまくっているこの時期こそ、少ない力で大きな成果があげられるからだ。

高校入試も、中学入学前から、始まっているのである。

だから、この時期は、すべての小6に強くハッパをかける。

高校受験を予定するす小6には、当然ハッパをかける。
中高一貫校に進学する小6にも、当然ハッパをかける。

彼らの将来のためだからである。