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三田学院

[2022年2月24日]

【都立高】高校受験は小6の今が勝負

高校受験で夢を実現したいなら、中1の1学期から好ポジションをキープすべきである。

ほぼすべての中学生に見られる傾向だが、中1の1学期や前期のポジションが、高校受験で志望校を選ぶ中3の秋におけるポジションに強く相関する。

途中、中2あたりで、ほぼすべての中学生が中弛みをし、中3の初夏から戻すが、ほぼパラレル・スライドするだけなので、中1の1学期や前期でのポジションはほぼ変わらない。

中1の1学期や中1の前期の成績は、中学入学してから周りの状況を様子見をしてから取り組みを開始するようでは遅い。苦しいイバラの道となる。

中学入学直後に好ポジションを獲得できるかどうかは、小6の2月と3月までに、ほぼ勝負が決まる。この時期までに、中学入学後も通用する適切な勉強姿勢を身につけられるかで、後の成績が決まる。

中1の夏以降は、通学校における成績順位も、全高校受験生における成績順位も、ほぼ確定する。その後は、ゾーン内で若干の変動があるだけになる。

部活引退後の中3の初夏から本格的に高校受験の準備に入ればよいと考えているなら、もう高校受験での成功は放棄したも同然である。

中3の初夏以降は、すべての高校受験生が本気を出す。あなただけが抜け出すことなどできない。むしろ、それまで以上に、ポジションを維持することが難しくなる。

高校受験で確実に成功したいなら、小6の今が最後のチャンスであり、その後に大逆転は難しい。

中1の秋以降のスタートでは、現状を確実に維持することだけで、精一杯になる。

高校受験は、小6の2月と3月までに勝負が決まる。

その成果は、中1の半ばに、判明する。

そして、中3の新春に、確定する。

途中からも生徒募集ができるように、ダラダラ進める大手塾の授業進度では、もともと成功できる人しか成功できない。

高校受験で逆転大成功を収めたいなら、小6の2月と3月までに、ロケット・スタートを切り、中1の半ばまでに理想のポジションを獲得し、本番まで巡行速度で進むのがよい。

難関都立高校や難関私国立高校を目指すなら、この先行逃げ切りこそ確実である。都立上位校や都立中堅校であっても、おなじ戦略が有効である。

尚、難関都立高校とは、ここでは「進学指導重点校」や「進学指導特別推進校」や「進学指導推進校」のことを指す。

進学指導特別推進校には、都立駒場高校などがある。
進学指導推進校には、都立小金井北高校などがある。

中学受験をせず、高校受験で最初の勝負をしたいなら、遅くとも小5の初夏までに、できることなら小4春に、本格的な高校受験対策のスタートを切っていただきたい。

そうすれば、高校受験で成功する精度は格段に上昇するし、難関中高一貫校に進んだライバルたちと、大学受験で互角に勝負できる。

この春、志の高い高校受験生に、また新たにお会いできることを楽しみにしている。