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三田学院

[2022年3月1日]

【難関校】志望校判定と合格率

模擬試験によって志望校判定の表示の仕方はさまざまだろうが、一般的な判定と合格可能性は、以下の通りであろう。

A判定:80%
B判定:60%
C判定:40%
D判定:20%
E判定:0%(要検討)

しかし、大学入試と中学入試は、残念ながら、必ずしもこの通りの結果とは、ならない。高校入試であっても、この通りではない。

特に難関校においては、この通りにならない。

理由は、トップエンドの学校ほど、上限に貼りついたような実力どうしでの闘いとなるからだ。しかも、辞退者がほぼいないので、繰上合格がほぼ期待できない。

大学入試が顕著である。

難関国公立大学や最難関私立大学では概ね次のようになる。

A判定:40%
B判定:40%
C判定:40%
D判定:30%
E判定:0%

C判定以上なら、ほぼ互角の闘いとなる。

難関私立中学では概ね次のようになる。

A判定:60%
B判定:50%
C判定:40%
D判定:30%
E判定:0%

こちらも、C判定以上なら、ほぼ互角の闘いとなる。

ところが、上位私立中学や中堅私立中学では、逆の意味で、模擬試験か提示する合格率とはならない。

A判定:90%
B判定:75%
C判定:25%
D判定:20%
E判定:0%

ここでは、模試の合格可能性より、明暗がはっきりする。B判定以上はほぼ合格し、C判定以下はほぼ落ちる。よって、B判定以上の学校から受験校を選ぶ必要性が高くなる。

しかも、中位以下の私立中学では、E判定が0%にならないことがある。

難関ではない国公立大学や、最難関ではない私立大学は、どの難易度を前提にするかで、やや難しい。

地方の人気国公立大学と、MARCHや関関同立の人気学部を想定すると以下のようになる。

A判定:80%
B判定:70%
C判定:40%
D判定:30%
E判定:0%

やや、上位私立中学の実合格者分布に近いが、それ以上に、模試の提示する予想合格率に近いと言えるかもしれない。

浪人したくなければB判定以上の大学を受験校にした方が良い。浪人覚悟ならC判定やD判定で受験しても良いだろう。

Fランク私立大学では、E判定でも0%にはならないので、手当たりしだいに出願してみる価値はある。

最後に、都立中だが、適切な模擬試験が少なく、サンプル数も少ないので、精度は高くならないが、概ね次のようになる。

A判定:50%
B判定:20%
C判定:10%
D判定:5%
E判定:0%

都内高校入試はかなり特殊で、次のようになる。

私立単願(推薦)と私立併願優遇はほぼ100%。都立推薦入試は内申が重要で、基準以上なら20〜30%、基準以下ならほぼ0%。都立一般入試は内申基準を満たしていればほぼ判定通りの合格率となり、内申基準を満たしていないとほぼ残念な結果となる。私立一般入試は入試区分や学校によるが、超難関人気私立校は、少数の最上位層の受験生だけで合格定員が埋まってしまうので、挑戦受験してもほぼ受からないと考えておいた方がよい。

総括する。

最難関や難関では、C判定以上なら受験する価値がある。しかし、全滅のリスクが、誰にでもあることを覚悟しなければならない。

上位や中堅では、B判定以上を複数校複数回受験すれば、まず全滅はない。確実に合格を手に入れられ、早期の受験終了が可能だ。

都立中は全受検生でみると、合格精度が悪すぎる。特に大手塾で対策をするのなら、精度の低さを覚悟の上で臨むしかないだろう。

高校入試はかなり特殊なので、良心的なプロ指導者のアドバイスを受けるのが安全だ。

どのようなご感想を持たれたであろうか。

尚、個別のサンプルによっては、必ずしもこうならないこともあるだろうことは、前もってご容赦いただきたい。