[2022年3月9日]
たまにはSF的なことも書いてみる。
本気でそうは思っていなことを、言い換えれば、メインシナリオだとは思っていないことを先にお断りしておく。
受験の世界でも同じだが、何事も最善シナリオや、メインシナリオだけでなく、最悪のリスクシナリオを想定しておくことは、ダメージコントロールにもつながるだろうと思う。
核兵器の使用すらちらつかせ、頭がおかしくなったのではないかと揶揄される某大国の大統領だが、すでに、第一夫人と子供たちはアルタイ山脈(中国国境付近のロシア国内)の核シェルターに、第二夫人と子供たちはアルプス山脈(スイス国内)の核シェルターに避難させているというウワサが広がっている。
頭がおかしくなったかもしれないと揶揄される人は、実は最も冷静かつ冷徹に最悪のシナリオに備えているのかもしれない。
これとは別に、米国の有名大学のある有名教授が、宇宙の知的生命体の交流が進まないのは、遠く離れた惑星にまで宇宙を航行できる科学技術を発展させた知的生命体は、その高い科学技術のために滅亡するからだという考えを述べている。
地球における人類を想定すると、それは全面核戦争ということになるかもしれない。
何かの偶発事象をきっかけに、おそらくは過度の不安や過度の恐怖心から、破滅的な科学技術の過度な使用に走り、その結果として、絶滅をまねくことになるという見立てであろう。
自らを破滅に導く行動を自ら取ろうとはしないだろう。しかし、別の誰かがそれにつながる行動を取ろうとしていて、それが己の破滅につながるおそれがあるとなると、話しが違ってくる。
おそらく、知的生命体の破滅は、こうした状況下で起こりうるのだと思う。
果てしない受験競争も似ている。
どこかで自制しないと破滅する。
過剰な合格者数競争を繰り広げる大手の受験指導には危うさを感じる。
合格するために勉強するのはよい。しかし、合格することだけが目標になってしまうと破綻のリスクが高くなる。何のために勉強するのか、常に冷静に見つめ直すことが大切である。
安全保障も同じではないだろうか。
過剰な安全の追求、過度な安心の追求、過剰な満足感の追求、そして、それらを得られないことに対する、過度な疑心暗鬼、過度な恐怖心、過度な絶望感は、己も周囲も破滅させる。
今まさに東欧で起きていることは、それを示唆しているように思う。
今こそ人類の叡智を結集すべき時ではないだろうか。