[2022年4月5日]
九段が、2022年度の大学入試で、東京大学の合格者数が大躍進した謎を解く。
概要を理解していただくために、最新の東大合格者数の、都立中11校のうち、上位3校を確認しておく。
■東京大学合格者数2022
小石川:20人(19人)
都武蔵:11人(08人)
区九段:07人(06人)
続いて、概要を理解していただくために、最新の医学部医学科合格者数の、都立中11校のうち、上位3校を確認しておく。
■医学部医学科合格者数2022
小石川:31人(23人)
都武蔵:13人(09人)
区九段:07人(06人)
医学部医学科については、国公立大学の場合は、地方国公立大学の医学部医学科であっても東京大学の一般学部並みの難易度となり、私立大学の医学部医学科であっても難関国公立大学の一般学部並みの難易度となるので、卒業生の上位層の実力を把握する上で貴重な情報となると考えている。
さて、話しを東大の合格者数に戻すが、九段の東大合格者数を語るうえで注目すべきは、「学校推薦型入試」での東大合格者数が2名と、都立中の中ではもちろんだが、全国の難関高校の中でも特筆すべき結果となっていることである。
東大の「学校推薦型入試」の定員は、全学部全学科合計で100名程度である。
ここで、東京大学と京都大学の学部別の高校別推薦入試合格者を掲載しておく。
■東京大学高校別推薦入試合格者(都内公立校抜粋)
教育:九段、日比谷
理学:日比谷
医医:九段
■京都大学高校別特色入試合格者(都内公立校抜粋)
文学:桜修館、国立
経済:小石川
都内公立高校においても、九段の強さが確認できる。
今春、九段が東大合格者数で躍進できた最大の理由は、推薦入試(学校推薦型入試)での勝利にあると考えてもよいのでないだろうか。
では、なぜ、九段は東大推薦入試で勝利できたのだろうか。
すでに、この春に面談をした都立中を目指す塾生親子には説明した。
しかし、この日記で書くべきか書かざるべきかはさんざん悩んだ。書こうと思ってから書くまでに日数を頂戴したのはそのためだ。結論として、日記に書くのはやめておく。
この日記を愛読していただいている方なら、ヒントは過去の日記にあることを感じ取られていることだろうと思う。それは、大学合格指導を抜本的に新しくしようと考えるようになったきっかけでもある。
すでに大学入試は大きく変革してきたが、2025年度を境にさらに変更となる。従来通りの大学入試対策では、今後さらに厳しい結果しか得られなくなるだろう。
ここでも、受験生親子は、悪徳塾や悪徳予備校や悪徳教育評論家のプロパガンダに、騙されていてはいけないのである。