[2022年4月16日]
教室を支えてくれているのは、中学受験生を終えて大学受験を目指す塾生と、高校受験を終えて大学受験を目指す塾生と、そして在宅受講の塾生たちである。
もちろん、コアになっているのは、中学受験生や高校受験生だが、中学受験生だけや、高校受験生だけでは、これまでの厳しい環境を乗り越えてこれなかっただろうと思う。
教室を支えてくれているすべての塾生に、報いなければならない。
事前告知はしていたが、今年度から、高校学習内容の指導と、大学受験指導を、さらに強化していく。
英語と数学と理科とに重点を置いていた指導から、全教科の指導へと、充実を図っていく。
英語と数学と理科は、高校の定期テスト対策指導も、さらに強化する。
英検は準1級までを指導内容に加える。これにより早稲田大学国際教養学部などを射程に入れる。もちろん、準1級は必要条件であって十分条件ではない。しかも、英語だけで合格は取れない。勝負は国語と数学か社会で最終的に決る。英検準1級は参戦条件でしかない。
並行して、一般型だけではなく、総合型や学校推薦型も、正式に指導内容に組み入れる。自己推薦型や公募推薦型も当然に含む。
旧AOや旧指定校推薦が専門の塾や予備校と一線を画すのは、また、一般型が専門の大手予備校と一線を画すのは、総合型や学校推薦型での志望校合格を目指す場合でも、一般型での志望校合格を目指す場合でも、どちらも並行して対策を行うことができる「ハイブリッド型」を選択できることである。
旧AOや旧指定校推薦だけで大学受験対策を進めても、必ずしも志望校に合格できる訳ではない。つまり、旧AOや旧指定校推薦だけというのは、非常に危険な大学受験対策だからだ。
旧AOや旧指定校推薦で希望する大学に合格するためには、一般でも合格を目指せるように、しっかりと対策を進めておくべきである。
そうすれば、より確実に、志望大学や志望学部に進学できる。
具体的には後述するが、大学入試は、一般と総合型・学校推薦型のハイブリッドで闘うのが最適解となっているからだ。
学校推薦型では、「評定平均」で高得点が取れることが必須になる。つまり、高校1年生から、しっかりと準備をする必要がある。総合型では、「志望理由書」や「自己推薦書」や「研究計画書」のベースとなる「ポートフォリオ」対策が、実質的に高校1年生から必要になる。
これに加えて、小論文対策と面接対策を、遅くとも高2の途中から始める必要がある。
総合型は早ければ高3の初夏に出願が始まるから、それまでに提出書類を完成しておかなければならない。
学校推薦型は秋に出願がはじまるが、それよりもっと前に、推薦を受けられるように「評定平均」を整えておかなければならない。
教室からの大学合格実績は、近年、総合型や学校推薦型での合格が50%超えてきている。これも大学入試の大きな変化を物語っていると思う。
国公立大学では、総合型や学校推薦型の入学者定員が増加傾向にある。文部科学省は入学者の約30%を一般以外からにするようにと国公立大学に要請している。これを受け、おもに後期日程の定員を、総合や推薦に振り向ける動きが続いている。
私立大学では、すでに学校推薦型が約50%、総合型が約15%にまで高まってきていて、一般型はすでに35%程度まで低下してきいる。今後は総合型の比率がさらに高まっていくと予想される。
大学入試は、一般と総合・学校推薦のハイブリッドで闘うのが最適解となっているのだ。
ここで重要なカギを握るのが「評定平均」である。都立中受検や都立高校受験における「報告書」である。
学校推薦型では、「評定平均」で「5.0」のうち「4.2程度以上」を出願条件とする有名大学が多い。ほとんどの国公立大学は「4.2以上」が必須であるし、「4.2」ではまず合格できない。難関私立大学では「4.8」や「4.9」が実質ボーダーになっている大学や学部が多い。最難関私立大学では「5.0」の満点でも合格がもらえるとは限らない。
「評定平均」を目標大学に合格できる水準に高めるためには、高校1年生から、もっと言えば中学生のうちから、さらに言えば小学生の段階から、日常の学習にしっかりと取り組まなければならない。
しかも、受験科目以外を捨てることはできないから、苦手科目や成績不振科目をつくってはならないことになる。
このため、新しい高校課程指導と大学受験指導では、低学年のうちからしっかりと指導できる体制を、より強化する。
高3や中3や小6でボッタくるような塾や予備校とは、一線を画した指導を行っていく。
大学受験は高3になってからとか、高校受験は中3になってからという考えは、すでに通用しないことを知るべきであろう。
さもなくば、目標校に合格することは難しいし、それだけでなく、ボッタくりに騙される危険性が高くなるのだ。