[2022年5月16日]
大学受験は一般入試を力攻め一辺倒というのは過去の話しになりつつある。
私立大学では、難関私立でも、総合型での入学が10〜15%、推薦型での入学が40〜45%に達し、一般型での入学は50%を切っている。
国公立大学も、総合型や推薦型での入学者の割合を30%まで高めつつある。
こうした中、国公立大学を一般型で力攻めし、私立大学も一般で力攻めするとなると、一般型はこれまで以上に競争が激しくなっていることから、なかなか思うような結果を得ずらい。
何度も申し上げているが、一般型と総合型や推薦型のハイブリッドで臨まないと、おなじような実力の受験生に敗北するリスクが高くなることを知っておくべきだろう。
大学受験の理想的な闘い方を概説しておく。
国公立大学が第一志望であろうが、私立大学が第一志望であろうが、将来に推薦型入試でも出願できるように、高い「評定平均」を目指して、遅くとも高校1年の最初から対策を始めておくことだ。
次に、国公立大学が第一志望であろうが、私立大学が第一志望であろうが、総合型でも出願できるように、将来をしっかり見据え、強みを見出し、具体的に活動を開始しておく。これは早ければ早いほどよいが、活動履歴は高校生になってからの内容しか合否判定には含まれないから、焦る必要はない。しかし、自分の得意分野や興味のある分野は何か、早い段階からしっかりと向き合っておく必要があることだ。
高3での大まかな「受験スケジュール」は以下の通りだ。
<総合型>
高3の夏から秋に出願
高3の秋に面接や筆記
高3の初冬に合格発表
<推薦型>
高3の秋から冬に出願
高3の初冬に合格発表
<一般型>
高3の1月に共通テスト
高3の2月から私立一般
高3の2月3月に国公立一般二次
ここから考え出される最適な闘い方は、私立大学が第一志望なら、推薦型で出願できるなら推薦型で、そうでなければ総合型で合格を狙い、残念なら一般で最終挑戦となる。専願でなければ総合型や公募推薦などで可能な限り合格を確保しておき、一般で最後のチャレンジをしてもよいし、総合型や推薦型で合格を得た時点で受験を終了してもよい。
国公立大学が志望であっても、私立大学の併願をする受験生が多いだろうから、専願でない総合型や推薦型で合格を得て置き、一般入試シーズンの日程に余裕を持たせて、国公立大学の一般入試に遷延することで、実力相応の国公立大学から合格を得やすくなる。
今どき、浪人は流行らない。
それ以上に、今どきの大学受験生は、浪人してまで頑張るバイタリティがない。
よって、高1からの、新しいハイブリッド型の大学受験対策が、有効になるのだ。
ただ一般受験を念頭に漫然と勉強さえしていれば、良い大学に合格できる時代では、なくなった。
まず親が意識改革しないと、子が不利になる。
ただ、商魂たくましい大手予備校の勧誘には注意した方がよい。
足元をしっかり見てくるから、あまりに巨額な見積りに、驚くことだろう。
高2の後半や高3になって慌てると、悪徳予備校の罠にはまってしまう。
追いつめられて慌てないように、しっかりと時期的な余裕を持って、計画的に大学受験対策を進めるべきである。
総合型専門や公募推薦・自己推薦専門の悪徳予備校も多数存在するので、注意が必要である。
半年程度で100万円から150万円くらいの見積もりを出してくる予備校が多いようである。最初は80万円くらいを提示して顔色を見てくるケースもあるようだけど、最終的には少なくとも120万円くらいは支払うことになるようだ。
多くは、現役大学生との「おしゃべり代」である。
残りは、予備校スタッフの「豪遊代金」でしょう。
志望理由書や、自己推薦書や、活動報告書を書くだけなのにである。
多くは、それぞれ、原稿用紙で2枚程度である。
ウチなら、それより1ケタ少ない金額しか提示していませんが、安すぎるでしょうか。
現役大学生との「おしゃべり」は必要最低限にしていますから。
現役大学生との「おしゃべり」は合格には必要ありませんので。
合格に必要な指導だけをしますので。
しかし、やっぱり安すぎるかもしれないので、来年からは、少しずつ、値上げしていきましょうか。
<特設コースのご案内>
・小4都立中チャレンジコース
・小4高輪・普連土・品川女子チャレンジコース
*令和4年6月20日締切の特設募集です。