[2022年10月21日]
私立中受験専門塾に通いながら都立中を目指す受検生の併願戦略における失敗は、私立中どうしを併願するかのように、都立中を併願することで起きる。
しばしば、どちらも残念な結果になる。
一方で、
都立中受験専門塾に通いながら都立中を目指す受検生の併願戦略における失敗は、私立中併願を真剣に吟味しないことで起きる。
進学しても良いと考えていた学校からは一つも合格を取れない「実質全落ち」で、これまでの努力が報われないことになる。
都立中に残念になったら地元公立中学から高校受験を目指すのはかまわないが、高校受験は学力試験であることを忘れてはならない。
適性検査を解法パターンや解法暗記で乗り切ろうとしても乗り切れないが、そのようなことをしていたら、その先の高校受験の失敗につながっていく危険性が高まる。つまり高校受験でも失敗してしまう。
巷の風説とは正反対に、都立高校は、時間をかけて記述式からマークシート方式に移行してきた。このため記述式がほとんどとなる適性検査とは、正反対の入試方式である。都立中の受検対策が、つまり適性検査型の受検対策が、そのまま将来の高校受験対策になると考えるのは、かなりの無理がある。
都立中の安易な併願パターンの危険性については、これまでにも幾度となく説明してきた。
私立中受験専門塾に通いながら都立中を目指すことの危険性については、最近の日記「小石川が私立御三家筆頭を抜く」でも指摘している。
都立中受検専門塾に通いながら都立中を目指すことの危険性については、もう数えきれないくらい指摘しているが、最も危険なことは、私立中併願を軽視することである。
これらの都立中における間違いだらけの併願戦略は、説明すると長くなるので、併願パターンなどに分けて、シリーズでお伝えしたいと思う。
受験においては、受検生本人の利益を最優先にすべきである。親の利益を優先すべきではない。
俗世間の通説
塾の利益誘導
保護者の見栄
保護者の虚勢
過度な楽観
過度な悲観
近視眼的判断
責任転嫁
自己逃避
自己正当化
などなどに惑わされずに、適切な併願戦略が組めるように努めることが、成功への一歩となる。