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三田学院

[2022年12月20日]

【都立中】難易度予想2023

恒例の難易度予想をしておこう。

■女子

小石川>>>武蔵>>>桜修館≒九段B≒両国>大泉≒三鷹≒南多摩>白鴎≒富士≒立川国際

■男子

>>小石川>>武蔵>>両国>桜修館≒九段B>大泉≒三鷹≒南多摩≒富士≒立川国際>白鴎

*大泉は地理的に独立していることが起因していると思われるが、年度による難易度の振れが大きい。振れを平準化して予想したので、誤差が大きくなるかもしれない。

小石川が単独で突出して難しく、これに武蔵が単独で続く。

武蔵と両国や桜修館や九段Bとの間には相応の差があり、また両国や桜修館や九段Bと残りの都立中の間にも若干の差がある。

*九段Bは、いくつかの有名な学力試験型の模擬試験の偏差値表では、相対的に低く表示されているが、これは比較的平易な問題を分量としては多く出す出題傾向のため、実態よりも低めに表示されているのだと推量している。同じ意味で、東京大学教育学部付属も偏差値表の偏差値よりも難しいと認識していただくのが安全である。

つまり、小石川と武蔵の2トップに、2つのグループが続く形になる。2つのグループ間には大きな難易度の差はないため、一番手が小石川で、二番手が武蔵で、残りすべてが三番手グループと考えることもできる。

このため、都立中御三家という表現が使われることがあるが、もはや御三家という表現は実態には合っていない。

*今春の東京大学合格者数は、小石川、武蔵、九段の順であった。小石川と武蔵の2トップはほぼ不動だが、3番目は入れ替わることが多い。

三番手グループの都立中の間で、難関国立大学の合格実績に差が生じることがあるが、それは都立中の入学者の上位層が、学校間でどのように分散したかに依存している。

つまり、三番手グループにおける、難関国立大学の合格実績と、入学難易度(合格者のボトムラインの差)の間には強い相関関係はない。

言い換えれば、難関国立大学の合格実績の差は、それぞれの都立中の上位層の層の厚さに依存していて、入学難易度とは直接関係がない。

どの都立中にも難関国立大学に合格する生徒はいるが、それぞれの都立中のすべての生徒が難関国立大学に合格するわけではないことが、その証拠である。

さらに、都立中に限ったことではなく私立中でも起こることだが、東京大学など難関大学の合格者者数が増えた翌年の入試は入学難易度が上昇し、逆に減った年は入学難易度が下がる傾向が一般的に見て取れる。これは男子で顕著である。女子も影響を受けるが男子ほどではない。この点も考慮する必要がある。

さて、白鴎は今年から1学級多い200人の募集となる。

都立中志望者は募集定員に関係なく志望校を選ぶ傾向があるので、募集定員が増える年はボーダーが若干緩くなる傾向がある。

つまり、今年の穴場は白鴎になる可能性があるということだ。

結論として、小石川、武蔵、三番手グループ、そして白鴎、というおおまかな難易度の順になると予想する。

ただし、白鴎の女子はもともと男子よりも難しいので、そこは考慮していただく必要がある。

まあ、予想難易度は学校間の相対比較でしかなく、個々の受検生の合否の予想ではないので、最終的にはご自身でご判断していただくしかない。


=お知らせ=

繰り返しお伝えしますが、「募集停止期間」中に、募集基準と募集期限の改定を行っています。

旧基準と旧期限のご案内には「R4」を頭につけて表示し、新基準と新期限のご案内には「R5」を頭につけて表示して、分かりやすくご案内します。

昨日時点で、「都立中合格コース」の改定を完了しました。ホームページ上のご案内をR5版に更新していますので、ご確認をお願いします。

予告通りに「新・合格コース」と「新・チャレンジコース」に分け、「新・ファイナルコース」を新設しています。

今後、順次、楠隼合格コース、私国立中合格コース(中学受験合格コース)、高校受験合格コース、大学受験合格コースなどの改定を行っていきます。

改定は、ホームページの更新をもってご案内してまいります。

尚、大学受験コースなど一部につきましては、多忙につき、募集停止期間中に改定が間に合わない可能性はあります。

*募集基準と募集基準の改定前に体験授業のご予約をいただいた方は、改定前の募集基準と募集期限を適用いたします。
*募集基準と募集基準の改定後に体験授業のご予約をいただいた方は、改定後の募集基準と募集期限を適用いたします。