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三田学院

[2023年1月10日]

【都立中】一月の勝者

今年は暦の関係で今日から通学開始となる小学生や中学生や高校生が多いことだろう。

中学入試では今日1月10日から埼玉中学入試が解禁となり、大学入試では今週末の1月14日と15日が大学入試共通テストとなる。高校入試では公立も私立もまもなく推薦入試が行われる。

この年明けの1月で悩ましいのは、1月に通学するか自宅学習とするかであろう。特に中学入試では、1月の出席日数が合否に影響を与えない学校がほとんどなため、ムリをして通学するインセンティブがない。

むしろ、猛威を振るっている新型コロナ感染症やインフルエンザへの感染リスクを考慮すれば、可能な限り人的接触を減らすことに合理性があるから、通学だけでなく通塾も控えた方が安全である。

都立中は昨年度から感染により欠席しても追試が行われるようになったが、入試直前期に体調不良で最終調整する時間を失うことのデメリットは大きい。

最終的にはご家庭ごとの責任と判断で決めるべきことだし、ご家庭ごとに事情が違うであろうし、受験生ごとに学校や塾の環境も違うだろうから、一般化して最適解を求めるのは容易ではない。

気をつけたいのは、大手塾や大手家庭教師などが、ここを稼ぎ時として、誘惑をしてくることである。

匿名の塾講師や予備校講師がネットやYoutubeなどで吐露しているように、直前期の通塾や予備校通いは合格可能性を引き上げる客観的な証拠はない。

むしろ、これまで計画的に受験対策を行ってきていて、相応の成果が上がっているなら、直前期は自宅学習やソロ学習で、粛々と最終調整するのがよい。

この時期になって目標に届いていない受験生も、この時期に実力を飛躍的に伸ばすことはないので、これまでにつけた実力を余すことなく発揮できるように最終調整するのが、最も望ましい時間の過ごし方となる。

それでも、まだ小学生である中学受験生を抱える保護者は、悩ましいことだろう。一人では勉強しない受験生が少なからずいるからだ。

実は、そうした受験生の場合こそ、ムリに通塾させても勉強はしないから、この時期に通塾させることは、大手塾に行っている(のだから、なにがしかの力をつけてくれているの違いない)という親都合の安心感を大金で買う意味しかないだろう。

2月に本番を迎える東京と神奈川の中学受験生にとって、1月は、合格体験と、次善の進学先確保と、それを踏まえた心と身体の最終調整の時期となる。

下手な動きはしない方がよい。

もうこの時期、逆転合格の可能性を高めることはほとんどない。むしろ下手な動きは逆転不合格を呼び込むリスクを増大させる。

勉強は、受験勉強を含め、最後の最後は、自分との闘いとなる。

いらぬ敵と闘ってはならない。

1月はソロで闘うのよい。

2月もソロで闘うのだから。


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