[2023年1月11日]
大学進学実績の切り口にはいろいろあるが、東京の場合は地方の国公立大学に下宿して通うのと、首都圏の私立大学に自宅から通うのでは費用的に逆転してしまうので、東京都内の難関国立大学と最難関私立大学への合格者数で比べてみるのが実力を計りやすいかと思う。
集計を簡単にするために、東京大学と一橋大学と東京工業大学と早稲田大学と慶應義塾大学の合格者数(比較のため卒業生数で調整=合格率)で比較すると興味深いランキングになる。2022年度の最新合格実績から集計した。
ここでは、都立高校と都立中高一貫校に注目してランキングする。
日比谷と小石川より上は割愛した。筑波大附属駒場と開成と麻布と駒場東邦と桜蔭がいる。
特筆すべきは、都立中高一貫校の強さである。都立中に勝てる都立高は、非常に少ないことが分かる。ほとんどの都立高校進学校は、白鴎や富士と東大付属の間にランクしている。
逆に、MARCH附属校や系列校は、この切り口では全く振るわない。割高感が際立ってしまう。
細かな合格者数はそれぞれの学校のホームページなどを直接参照していただきたい。見やすさを優先してここには記載しない。むしろ直接データと向き合っていただくインセンティブにしていただければと思う。
面白い結果になったので、簡単な講評を後ほどしたい。
日比谷
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海城≒渋教渋谷≒筑波大学附属
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小石川≒女子学院
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都立西≒私立武蔵
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都立国立
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東京学芸大学附属
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都立武蔵
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芝≒攻玉社
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頌栄女子
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豊島岡女子≒暁星
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雙葉
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九段中等≒戸山≒鴎友≒本郷
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都立青山≒立川国際≒白百合
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吉祥女子
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南多摩
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両国≒城北≒世田谷学園
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桜修館≒学芸大国際≒三鷹≒広尾学園
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八王子東≒巣鴨≒東洋英和
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都立新宿≒お茶の水女子大附属≒高輪
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都立白鴎≒都立大泉≒都立富士≒都立国際≒聖心女子≒田園調布雙葉≒光塩女子
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都立小山台≒都立立川
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都立三田≒都立国分寺≒品川女子≒成城(男子校)≒学習院(男子校)
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普連土≒東京女学館≒大妻≒大妻多摩≒安田学園
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都立武蔵野北≒都立北園≒山脇学園≒富士見≒青陵
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都立駒場≒都立竹早≒田園調布学園≒宝仙理数インター
*難関国立大学が狙えるのはこの辺りが限界だろうか。
都立小金井北≒都立豊多摩≒立教女学院≒学習院女子≒恵泉女学院≒朋優
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都立城東≒青山学院≒開智日本橋
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都立小松川≒都立町田≒駒込
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都立文京≒香蘭女学校≒江戸川女子≒中央大学≒明大明治≒獨協
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東大附属≒都立目黒≒大妻中野≒十文字
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実践女子≒三田国際≒淑徳巣鴨≒立教池袋
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都立隅田川≒都立井草≒明大中野八王子≒明大附属中野
*早稲田や慶應が狙えるのはこの辺りが限界だろうか。
中学入試や高校入試の偏差値表と必ずしもリンクしていないことがお分かりいただけるであろう。
偏差値表だけで志望校を絞り込むと、期待通りの学校ではなかったということになりかねない。
今回は医学部医学科を含めなかったが、医学部医学科を含めると違う見え方になるであろう。
特に、豊島岡や海城や巣鴨や暁星や高輪は、トップ層が難関国立大学や最難関私立大学ではなく、医学部医学科を目指す傾向が強いので、今回のランキング表よりも実力はかなり高いと見た方が妥当であろう。
巷の評価とは大きく違い、意外や意外に、難関大学進学実績が振るわなかったのが、広尾学園や三田国際である。海外大学への進学が多いからだろうか。
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