[2023年1月24日]
私立中学受験の世界で「学歴成金」という言葉をよく聞くようになった。
そもそも誰が命名したかは知らないが、ある本に、ある新興私立中学の校長が、著名な中学受験評論家の前で語った言葉として、紹介されている。
・地方出身で、東京の難関大学に進学し、優良大企業などに就職
・地方出身のため、東京の私立学校に対する先入観や知識が薄い
・流行に敏感なため、話題の新興私立学校に興味を持つ傾向あり
つまり、新興私立中学の、格好のお得意さんに、なっているのだ。
新興私立中学が、「学歴成金」をターゲットにして、どのように集客しているのかは詳しくは知らないが、新興私立中にとっては、久々の「大漁」となっているようだ。
「学歴成金」の多くは、地元中小塾には詳しくないので、多くは大手塾へ通うだろうから、新興私立中学は大手塾が開催する学校説明会に多く参加したり、パンフレットやチラシを集中して配布したりして、取り込んでいるのであろうか。
よく目にすればするほど、自分にふさわしいとか、性能や品質がよいとか、信頼できるとか、安心できるとかと、感じてしまうという、マーケティングの技法は、ここでも健在なのだろう。
ところで、
新興私立中学というのは、多くの場合、新設ではない。
ほとんどが、リニューアル校である。
ここまで書けば、どの学校が「学歴成金」を取り込んで成長したのか、ほぼ察しがついてしまうであろう。
「学歴成金」は、湾岸地域のタワーマンションに、多く生息しているというのが、多くの専門家の見立てだ。
しかし「学歴成金」が好む「新興私立中学」が湾岸エリアに立地しているとは限らない。むしろ伝統エリアに立地している方が「学歴成金」の琴線に触れやすいようだ。
ところがこの「学歴成金」だが、必ずしも全てが新興私立中学の思惑通りになる訳ではない。
地方の多くは公立王国だから、私立中学や私立高校にへ、強いネガティブ意識がある「学歴成金」も少なくはない。
そもそも、そうした「学歴成金」は、中学受験にも拒否反応があったりもする。
私立学校と中学受験の両方に、拒否感情がある人もいるようだ。
周りも「学歴成金」であることが多い「学歴成金」で、私立学校と中学受験の両方に拒否感情がある「学歴成金」が嗜好するのは、新興私立中学ではない。
そう、公立中高一貫校である。
私立学校ではなく、公立学校である。
新興校ではなく、伝統校である。
中学受験ではなく、中学受検である。
学力試験ではなく、適性検査である。
入試一発勝負ではなく、内申が必要。
どれくらいの比率になるのかはわからないが、都会の公立中高一貫校受検には、「学歴成金」の子弟も参戦しているようだ。
親の学歴というか学校歴が高いだけに、家庭教育がしっかりしていることが多いだろうから、「学歴成金」の子ではない、多くの受検生にとって、手強い相手になるかもしれない。
そして、都立高校受験に廻っても、手強い相手になるに違いない。
ただ「成金」なので、多くは公立校へは進まないだろうから、さほど心配する必要はないのかもしれない。
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