[2023年1月25日]
都立中の2023年度の応募倍率が公表された。
都立中:4.45(4.66)
九段B:5.09(5.60)
*カッコ内は昨年度。
都立中10校では昨年の応募倍率より0.22ほど低下し、九段Bは0.51ほど低下した。
2022年12月に予想した最終的な倍率は以下の通りだった。
都立中:3.50〜4.00
九段B:4.25〜4.75
都立中10校で0.45ほど、九段Bで0.34ほど高い結果となった。
当日の欠席者や、入学辞退による繰上りを加味すると、最終的な倍率は、12月に予想した予想レンジの上限に、かなり近づくだろうと見込んでいる。
個別の都立中を吟味して行くと、倍率低下トレンドに逆らって倍率を上げた都立中が2校あったことが注目されよう。
小石川
桜修館
この2校は、難関私立中学との併願が多いことで知られている。このため入学辞退者も多い。例年、小石川で30人程度、桜修館は20人程度の辞退者が出る。他の8校は1校あたり5人程度なので、突出して辞退者が多いことが分かる。
今年の私立中学入試は8年連続で受験者数が増加し、過去最高の受験者数となっているので、その影響をダイレクトに受けたと考えるのが妥当であろう。
九段は辞退者数を公表していないが、都立中8校平均の倍の10人、都立中8校の予想値40人、、小石川と桜修館の50人と仮定すると、約100人となる。
当日の欠席者数が、出願者の10%だと仮定すれば約380人となり、辞退者と合計すると480人となる。
都立中と九段の一般枠定員は約1,730人なので、11校平均で、実質倍率を0.27倍ほど引き下げる要因とになる。
よって、実倍率では、九段はほぼ予想レンジの範囲内、都立中10校は約0.2倍ほど予想レンジ上限を上回ることになりそうだ。
その誤差の原因は、小石川と桜修館のトレンドに反する倍率上昇でほぼ説明できる。
ただ、この小石川と桜修館であるが、都立中専願受験生が減り、難関私立中との併願者が増えたのだと仮定すれば、当日の欠席者や入学辞退者が例年より増える可能性がある。
そうなれば、都立中10校の実質倍率も、予想レンジの範囲にほぼ収まるかもしれない。
もう一つ考えられる要因は、長期的な倍率低下トレンドの中でも、隔年現象が起きた可能性だ。
昨年は大幅に倍率を下げたので、その揺り戻しが入ったが、それが減少トレンドと相殺となり、昨年よりは小さな減少幅となったという仮説である。
いずれにせよ、倍率は今年度も低下した。
記念受検やお試し受検は大幅に減ったであろうが、その分、都立中や九段への入学を強く希望する受検生の比率は上昇したであろうから、
倍率低下&難易度上昇
が続いていると判断するのが妥当であろう。
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