[2023年1月26日]
倍率低下のトレンドに逆行して応募倍率が上昇した都立中は、小石川と桜修館であった。
この2校は、私立中との併願が多いこと、入学辞退者が多いことは、何度も説明してきた。
よって、ここで、中学受験における「ダブル出願」について確認しておきたい。
このダブル出願者たちの戦績に、小石川や桜修館の倍率が、最終的に逆行高で終わるのか、最終的にトレンドに収束するのかが、かかっている。
ダブル出願者たちの戦績は未だ誰も見通せないから、最後の最後の倍率は、まだ誰も分からないはずだ。
ダブル出願は、都立中など公立中高一貫校を目指す受検生親子には聞きなれない言葉かもしれないが、私立中学受験生親子の間では昔から知れ渡っていた言葉だ。
ダブル出願とは、同一日の同一時間帯に入学試験を行う学校の複数に、重複して出願しておくことだ。
もちろん、
最終的には1校しか、受験もしくは受験できない。
しかし、
出願締切日までに出願しておかないと、そもそも、いずれも受験できない。
だから、
受験する可能性がある学校にはすべて出願しておくのである。
近年、
私立中は出願システムとしてミライコンパスを使う学校が多くなり、入試日前日夜や入試日当日早朝まで出願できるようになったので、ミライコンパスが使える私立中どうしはダブル出願をしなくても済むようになった。
例えば、2月1日午前入試の結果が2月1日の午後6時に発表になる場合、2月2日午前や午後にどの学校を受験するかは、2月1日の午後6時以降に決定して出願できる。
ところが、こうした判断では間に合わない出願先がある。
そう、都立中である。
1月上旬に出願が締切られる。
そこで、
3日は都立中を受検するかもしれないが、3日も私立中を受験するかもしれない受験生は、12月に報告書を依頼して1月上旬に都立中に出願しておかなければならない。
しかし、
2月1日の午前も午後も不合格、2月2日の午前も午後不合格で、出願していた都立中は実力的には五分五分だが、適性検査対策そのものが十分分にできていないとしたら、3日こそ確実に合格を取りたいから、安全校よりの最適校である私立中か、安全校である私立中を、受験するのが適切な判断となる受験生が出てくる。
そうでなければ、全滅しかねないからだ。
結果として、都立中入試は当日欠席となる。
2月1日や2日に私立中から合格が取れても、3日に都立中を当日欠席するパターンもありうる。
1日や2日で取れた合格がすべて最適校止まりで、挑戦校は取れていない場合で、3日はもう一度挑戦校に挑みたいができればそこでも合格が取りたい時、合格予測の精度が学力試験よりも劣る適性検査はパスをして、私立中受験を選択するケースだ。
3日に入試を行っている難関私立中には、男子では海城や早稲田や浅野などがあり、女子では豊島岡や鴎友や東洋英和などがある。
これらの私立中を、都立中よりも魅力的だと判断する受検生親子がいても、まったく不思議ではない。
令和5年度は、私立中学入試は史上最大の激戦となるので、出願時だけでなく、入試当日も、その影響がどのように都立中に及ぶかを、正確に予測するのは難しい。
戦場では、何が起こるかを、事前に全て見通すことはできない。
あれもこれもと心配していたのではもたない。
すべての心配を適切にし終えたら、最後に闘う相手は、自分自身となる。
最後の最後まで戦い抜いた者が勝者となるのだから。
最後の最後まで生き残った者が勝者となるのだから。
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