[2023年2月6日]
東京と神奈川の私立中学入試は、2月5日でほとんどの入試日程が終了したが、実は決戦はまだ終わっていない。
国立大学附属中の合格発表が出ると私立中学で辞退者が出る。そこから繰上合格の連絡が飛び交う。その後に都内公立中高一貫校の合格発表が出るとまたもや私立中学で繰上合格が起る。
一人につき一つの学校にしか入学できないから、繰上合格が次の繰上合格を誘発し、次々に繰上合格が起る。
欠員が生じた私立学校の中には、追加入試を行う学校も出てくる。
この波は、私立中学の入学者招集日の開催が落ち着く2月11日頃まで続き、都立中などの入学者招集日が開催される2月下旬頃まで散発的に続く。
ただし、繰り上がるのは少数だけだ。
しかも、繰り上がりの連絡があっても、連絡を受けた全ての人が動くわけではない。それぞれに事情がある。
春の気配をかすかに感じるようになる2月末には、繰上の動きはほぼ止まる。
2月10日から都内私立高校入試(一般入試)が始まり、その後都立高校入試(一般入試)があり、都立高校の合格発表が終われば、私立学校は、中学からの入学者数と高校からの入学者数が決まる。ここで不足がなければ(不足があってもこれ以上はムリだと判断すれば)、そこで当該年度の募集は、中学と高校ともに完全に終了する。
そこまで、決戦は完全には終了しない。
中学受験で納得いく入学先が確保できず、高校入試で再挑戦する親子が気をつけておくべきことがある。
高校入試は、公立高校はもちろんだが、一部の最難関私立高校を除きほぼ全ての私立高校で、「内申」が合否を握っているということだ。
私立高校入試では、単願推薦も併願優遇も、内申で合否が決まる。
具体的に説明すると話しが長くなるが、単願推薦も併願優遇も、内申だけで合格を出す。
逆を言えば、内申が取れない受験生は、高校入試では圧倒的に不利になるということだ。
この中学校での内申は小学校の通知表成績と連続性が極めて高い。つまり小学校で通知表成績が芳しくなかった人は、高校受験に廻ると決定的に不利になる。
中学から心を入れ替えて頑張るというのは、殆どの人が、途中で挫折する。
まあ、入れる高校で、入れた高校で、とことん頑張ると腹をくくれるならよいが、12年間できなかったことを、急にできるようになれる人は、ごくごく僅かでしかないことも知っておくべきだろう。
さらに僅かではあるが、内申は取れなくても、実力はあるという人もいなくはない。
しかし、実力があるなら内申は取れるはずだから、極めて特殊なケースだと思っておいた方がよい。
中学受験や高校受験で精一杯だった人は気がついていないかもしれないが、2月に入って早々、都内の私立大学入試が始まっている。
都内の私立大学入試は、国公立大学の二次試験前期日程が始まる2月下旬まで続く。国公立大学前期日程の直前に、国内最難関私立大学の早稲田と慶應が入試を終える。
国公立大学が、中期日程と後期日程の入試を終えて、その合格発表が出そろうのは、3月の下旬である。
今や全国では50%以上が、東京都では70%以上が、大学へ進学する。
中学入試も、高校入試も、大学入試を念頭において、挑戦すべきである。
その意味では、決戦は、大学入試に勝利するまで、続くことになる。
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