[2023年3月3日]
私立大学入試の合格発表がほぼ一巡した。
都立中高一貫校をふくむ進学校では、高3生が久しぶりの登校日となる頃である。早ければ卒業式や卒業式の予行練習という学校もあるだろう。
ここで、私立大学入試の合否結果の確認が行われる。正確には合格した大学と学部の確認がなされる。
国公立大学の前期日程入試はすでに終わっているが、合格発表は3月6日から10日頃となるので、まだ合否結果待ちの時期ではあるが、私立大学だけしか受験していない高3は、進学先がほぼ確定しつつあるはずだ。
もちろん、私立大学のみ受験生の中には、繰上合格を待っている人もいるだろう。
残りわずかな大学受験生だけが、これから始まる国公立大学の中期日程入試や後期日程入試に挑む。
中期日程や後期日程の合格発表は3月下旬になるので、高校の卒業式を終えていながら、まだ結果が分からないという、非常にシビアな状態となる。
もちろん、この中期や後期の結果をふまえて、私立大学の入学辞退者がまた新たに発生するので、私立大学の最終的な合格者も、実は3月末頃まで最終確定しない。
1月中旬の共通テスト受験から、入学する大学が確定するまでの期間は、短い人で1ヵ月、平均的な人で1ヵ月半、長い人で2ヶ月以上となる。
中学入試は正味1週間程度で実にあっけなく終わるし、高校入試も受検タイプ別に時期は違えど、期間的にはけっこうあっけなく終わる。
人生の最大の受験のヤマ場は、大学受験であるとも言えよう。
受験生親子が、中学受験や高校受験で、近視眼的に取り組むことになってしまうのは、仕方がないかもしれないが、受験における人生最大のヤマ場は、中学受験や高校受験のその先にあることも忘れてはいけないだろう。
今年度、国内最難関私立大学2大学の合格実績を、同一年度に同時に獲得できたことは、実に感慨深い。
また、大学入試小論文指導で、難関大学合格の達成を含め、しっかりとした手応えを感じたことは、実に大きな収穫であった。
さらに、最難関私立大学の合格小論文の書き方で、新たな発見があった。極秘ノウハウの中に追加しておきたい。
さて、この日記の読者の多くは、中学受験や中学受検のことで頭がいっぱいいっぱいかもしれないが、大学受験に比べれば、中学受験や高校受験が持つ人生における重みは、相対的に小さいということも、知っておくべきだろう。
言いえ換えれば、中学受験で失敗してもいくらでも挽回できるが、大学受験の失敗はその後の人生にほぼ決定的に影響を与えてしまい、もはや挽回は難しい。
学歴社会というか学校歴社会を擁護する気などまったくないが、最終学歴は人生の節目節目で確認されることになるから、どの大学を卒業したかについて、世間の目が厳しいことは、誰もが認めることではないだろうか。
履歴書を書く際には毎回書かなければならないから、卒業大学は、あなたの人生に一生ついて廻る。
人生の節目で、卒業した小学校や中学校を問われることなどほとんどないこととは、対照的にである。
そのことを、どう受け止めるかは、アナタしだいではある。
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