[2023年3月13日]
今、巷の関心は難関国立大学入試の学校別合格数であろう。
週刊誌やネット記事が盛んに報道するので、情報に翻弄されやすい人は、そこで洗脳されてしまわないように、気をつけるべきである。
新型コロナ感染症に、後期課程の3年間のほぼすべての期間で影響を受けたためか、今年度の学校別の難関大学合格者数は、これまでのトレンドと違った結果になりそうな気配である。
まだ国公立大学は前期日程の結果しか判明していないので、すべての結果が判明してから考察に入りたいと思う。
さて、表題の難関私立大学入試の複雑化だが、しっかりとその実情を理解し、それにしっかりとと対応した対策をしなければ、実力通りの結果がだしにくくなっていると感じ取っている。
特に、最難関である早稲田と慶應義塾は、わかりやすく文系学部を例にすれば、伝統的な私立文系の最難関大学だとの認識で挑むと、全滅しかねない。しっかりとした個別の対策が必要である。
もともと変則的だった慶應義塾は、難関国立大学との相性が良かったことは依然述べた。
ここにきて、早稲田が、慶應とは違った早稲田方式で、難関国立の受験生の取込みを上手に行うようになりつつある。
伝統的な私立文系3教科入試に異変が起きていて、上智、青山学院、立教も、伝統的な私立文系3教科では合格が取りにくくなった。
明治、中央、法政は、いまだ伝統3教科のままに近いが、個人的な印象としては明治には迷いがるように感じている。近いうちに動きがあるかもしれない。中央は看板学部である法学部のキャンパスを文京区に移転し、巻き返しを図る。法政は有名な不思議問題が功を奏してか、法政中心に併願を組まないと合格が難しくなった。
そもそも、今は、特にMARCH以下で主流の、英語と国語と社会(もしくは数学)という私立文系の伝統的な入試科目に大きな変化の動きがある。
これは、入試方式が次の5つに細分化して移行した影響がある。
1.全学部日程入試
2.個別学部日程入試
3.英語外部資格利用入試
4.共通テスト利用入試
5.共通テスト併用入試
早稲田は、看板学部の政治経済学部を始め、難易度が高い国際教養学部で、共通テスト併用入試のみで一般選抜を行うようになった。今年度は教育学部や社会科学部などで共通テスト併用入試を新たに導入したので、今後は、ほとんどすべての学部が、共通テスト併用型になっていく可能性がある。
上智と、MARACH上位校の青山学院と立教も、共通テスト利用入試や共通テスト併用入試の入学者定員を拡大した。
極端な言い方をすれば、慶應に加え、早稲田、上智、青山学院、立教は、伝統的な闘い方では合格が難しくなったと言える。
成成明学獨と、MARCHよりも成成明学獨に近い学習院以下、であれば、まだ伝統3教科で合格が取れるが、今後はどう動くか予想が難しい。
大学受験業界で密かに噂されているのが、2040年問題とか、2041年問題とか言われている話題である。
今はまだ一般選抜が機能している、日東駒専と大東亜帝国の一般選抜が、この時期から機能しなくなるという予想である。
大学側の対策として、指定校推薦や総合型選抜で入学者のほとんどを集めざるを得なくなると見込まれている。そうなると、これらの大学群を一般選抜で目指すのは不利となる。
中学入試や高校入試で、より難易度の高い学校を目指すことに血眼になるのは仕方ないにしても、その先の大学入試が激変しつつあることも視野に入れて、中学選びや高校選びをしておかないと、
こんなはずではなかった・・
となりかねない。
難関私立大学から合格を取りにくくなっているのは、ただシンプルに難易度が上昇してるからではないのである。
対策が、噛み合っていないことが、最大の敗因なのである。
=お知らせ1=
「募集停止期間」を終了します。3月15日より体験授業を再開します。すでにご予約を頂いている方に、電子メールで、日程調整のご連絡を開始ました。
ご案内はすべて電子メールで行います。お電話はいたしません。こちらからのメールが「迷惑メール」などに振り分けられていないかなど、ご確認をお願いします。
ただし、春期講習期間中(春休み期間中)は、体験授業を実施しません。
ご予約数がかなりの数になっていますので、これからご予約されます方は、早くて4月中旬以降、遅い場合はGW明けになる見込みです。
=お知らせ2=
資料請求されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「お知らせ」→「資料請求されます方へのお願い」を、事前にご確認くださいますようお願いします。
=お知らせ3=
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