[2023年4月6日]
中学受験も高校受験も大学受験もともに指導していると、それぞれに常識が違うことを常々痛感する。
それだけでなく、時代が変われば常識が変わることも、それ以上に痛感することが多い。
難関私立中学はムリだけど公立中高一貫校ならナントカなるかもしれないという考え方は、10年近く前に通用しなくなった。しかし、まだその感覚のままの保護者がいなくはないようである。
難関国立大学附属高校や難関私立高校はムリだけど、都立進学校ならナントカなるかもしれないという考え方も、随分前に通用しなくなった。こちらは古い常識のままの人はもうほとんどいなくなったようだ。
最難関私立大学の早稲田や慶應は、難易度的には地方帝大かそれ以下くらいという常識も、数十年前から徐々に通用しなくなった。今は地方帝大合格の早稲田や慶應落ちは、当たり前に起きる。それどころか、東京一工合格者の早稲田慶應落ちが当たり前になった。
上理やMARCHは地方有名国立大より合格しやすいという常識も今や必ずしも通用しなくなった。もちろん東京理科は指定校推薦による入学者が多く一般は今でも国公立大落ちの入学者が多いし、上智はカトリック推薦をふくむ推薦入試による入学者が多いので、入学者の層はかつてと大きく変わっていないかもしれないが、その分一般の定員が絞られたので、国公立大合格者の併願成功率がかなり悪くなった。
地方帝大合格レベルなら早稲田や慶應には滑り止まるだろうと考えて臨むと痛い目に合う。最近は地方帝大合格者でも、早稲田や慶應どころか、MARCHに滑り止まらない人が続出するようになった。
国公立大学はムリでも、私立大学専願にすればMARCHなどの有名大学に合格できる可能性が高まるだろうという見通しもかなり甘い。関関同立ならなんとかなるかもしれないが、MARCHではもはや通用しない。
近年、東京の有名私立大学の入試は、血で血を洗うような激戦となっている。この背景の一つには首都圏への人口集中がある。都内私立大学に自宅から通学できる受験生が増えているためだ。
批判を怖れず、分かりやすく言えば、今の日東駒専の難易度は保護者世代のMARCHの難易度に近い。MARCHは保護者世代の地方有名国公立大の難易度を、早稲田や慶應は保護者世代の旧帝国大学の難易度を越えるようになった。
東京大学合格者の早稲田大同系学部の併願成功率が70%まで低下している。一橋大学合格者の早稲田大同系学部の併願成功率はすでに50%を切っている。
そうした現実を知らずに戦略を組めば、厳しい結果になるリスクが高い。
過去の常識に囚われていてはいけない。
新しい常識で闘わなければ成功はない。
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