三田学院

[2023年6月13日]

【都立中】楠隼説明会大盛況の意味

全国募集の公立中高一貫校、楠隼中学の学校説明会が、先週末に開催され、かなり余裕を持った会場がほぼ満席と、大盛況だった。

個別質問の時間には、長い待ち行列ができていたことも印象的だった。

もうすでに説明会に参加済で今回は参加しなかった受検生もいるだろうから、来春も例年並み以上の受検生数になる可能性がある。

都内の公立中高一貫校が受検生を減らし続けている中で、楠隼受検生は例年並みを維持するかもしれない。

楠隼説明会の特徴は、東京や神奈川などの保護者が、受検生保護者の個別質問に対応してくれることであろう。

親元を離れて学寮暮らしをすることに不安があることは容易に想像がつくが、実際に保護者から実情を聞けることは、不安解消にひと役かっているだろうと思われる。

過去には説明会に卒業生が登場したこともあった。

確か、東京大学に合格した楠隼卒業生であったと記憶している。

これも受検生親子にとってはとても有益だったのでないだろうか。

新型感染症蔓延の収束で、全寮制であることへの不安も払拭された可能性がある。

ちょうど親離れや精神的自立の時期を迎えるのが中学高校の６年間である。先輩や後輩、同級生、夜学習の学習支援員とともに過ごす密度の高い時間が、成長を支えてくれるはずだ。

公立中学と公立高校の授業料で、学寮のある名門私立中高一貫校に匹敵する６年間を過ごせることが、楠隼の魅力であろう。


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