[2023年7月5日]
新たに始まった「大学入試共通テスト」では、都立中入試でおなじみの「太郎」と「花子」が登場し、話題を呼んだ。
旧態依然とした学力試験型の入試対策指導しかしてこなかった予備校講師や塾講師は、度肝を抜かれたことであろう。
文部科学省が新たに掲げる学力観では、すでに「思考力・判断力・表現力」が新たな中心となっている。
大学入試共通テストだけでなく、私立では早稲田大学だけでなく、国立では東北大学や筑波大学だけでなく、今後は多くの国公立大学や私立大学で、これに沿った入試改革が行われるであろう。
現状では、まだこの流れに気がついていない、塾講師や予備校講師が多いようである。
「思考力・判断力・表現力」と口にはするものの、思考力・判断力・表現力が意味することを、正確かつ適切に理解できていない塾講師や予備校講師も少なくないようだ。
かつて、公立中高一貫校の適性検査は、私立中学の学力試験を突破するために必要な「高い学力は必要ない」という実に本質から外れた意見や議論が多かった。
最近は、逆に、私立中学の学力試験を突破できるような学力さえあれば、それだけで公立中高一貫校の適性検査を突破できるかのような意見や議論が多くなったが、それも本質を見抜けていない。
適性検査を突破するには「高い学力の土台」は必要であるが、それは旧態依然とした「狭義の学力」のことではない。
小5辺りまで私立中向けの学力試験型入試対策塾に通い、小5末や小6初に都立中向けなどの適性検査型入試対策塾に通うのがよいかのような風潮があるようだが、これも本質を理解できていないとしか言いようがない。
巷の適性検査対策塾の多くが、高い学力の土台を軽視し、そのことで適性検査型入試の合格可能性を高められていないことは、随分前から指摘してきたことだ。
私立中対策専門塾に通い「狭義の学力」をいくら高めても、高難易度な適性検査を突破できるような、真に「高い学力の土台」をみにつけることは難しい。
そもそも、学力試験における「思考力」の概念と、適性検査における「思考力」の概念は、少なくとも現時点までにおいては、全く違う。
天動説と地動説の違い以上に違う。
そもそも、まったく世界観が違う。
高難易度化する都立中の適性検査を突破するには、それに適した指導を早期に受け始めるのが正解である。
大きく変わりだしている大学入試に備えるためにも、早い段階で新しい学力観を適切かつ正確に理解し、そして適切で効果的な指導を選択すべきである。
大手予備校や大手塾のカリキュラムやテキストや指導が、適切であるという保証はどこにもない。誰も保証などしてくれないし、責任も取ってはくれない。そもそも文部科学省や大学などの学校が関知していることではない。
受験生と保護者が関知すべきことである。
赤信号をみんなで渡れば安全が保障されるのではない。
赤信号を安全に渡りたいなら(海外などのように合法的に)、事前に周囲の安全をしっかり確認してからにすべきである。
=お知らせ1=
「通塾」夏期講習と「在宅」夏期講習の『外部生』を募集しています。現時点において、「通塾」は日程にもよりますが若干名の、「在宅」は日程によらず若干名の、受入が可能です。
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体験授業をご希望されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「体験授業・学習相談」→「体験授業のお申込方法」を、事前にご確認いただいてから、ご連絡をお願いします。
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9月1日からの受講スタートをご希望される方は、8月のお盆前までに「体験授業」をお済ませください。
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