[2023年7月28日]
石橋を叩いて渡らない
慎重かつ保守的な県民性だと言われる愛知県は、全国の公立中高一貫校の課題をすべて承知した上で、ついに重い腰を上げ、2026年に4校の公立中高一貫校を、2027年に追加で6校の公立中高一貫校の設置を開始する。
すべてが都立中のような進学校型ではない。
明和や刈谷や時習館などは、都立中に引けをとらない伝統ある超進学校であるが、日進は不登校専門クラスを設置し、愛知総合工科は高度ものづくり教育に特化するなど、多様なニーズに答えるべく、多様性のある公立中高一貫校を含んだ設置となる。
日進は、適性検査は行わず面接のみで入学者を選抜する。欠員があれば年度の途中でも転入できる。
時習館と西尾は、海外大学に直接進学できる国際バカロレア(IB)の導入を予定していて、単なる進学校型とも違う。
全国に設置が進んだ公立中高一貫校であるが、そのすべてが大盛況という訳ではない。新潟県などは現在6校ある公立中高一貫校のうち2校の募集停止を決定した。今後も一部で募集停止や統廃合の動きが予想される。
都立中や楠隼中など、大学進学指導に力が入った公立中高一貫校だけが、公立中高一貫校ではない。
公立中高一貫校を、ひとくくりの概念で論じるのは、適切ではない。
愛知県では、「地域の教育ニーズ対応型」と「高度ものづくり型」と「探究学習重視型」の、3タイプの公立中高一貫校を設置する。都立中や楠隼中に相当するのは「探究学習重視型」となる。
明和や刈谷や時習館など新たに設置される進学校型の公立中高一貫校が、小石川や九段や楠隼などと、新たに競い合う日が来ることを、楽しみにしている。
=お知らせ1=
鹿児島県立楠隼中学校は、2026年度からの共学化や高校募集停止などが検討されることとなり、近い将来の入試方式や難易度が正確に予想しづらくなったため、「楠隼中合格コース」の募集を停止します。
代わりに、当面の間は、「中堅私立中チャレンジコース」で、楠隼中受検生をお引き受けします。
あるいは、「都立中合格コース」でも楠隼中合格指導を行っていますので「都立中合格コース」もご検討ください。ただし「都立中合格コース」では都立中受検生が楠隼を併願することを想定した指導となりますので「募集基準」が違います。事前にご了承ください。
=お知らせ2=
体験授業をご希望されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「体験授業・学習相談」→「体験授業のお申込方法」を、事前にご確認いただいてから、ご連絡をお願いします。
=お知らせ3=
9月1日からの受講スタートをご希望される方は、8月のお盆前までに「体験授業」をお済ませください。
=お知らせ4=
「教室案内」のチラシを「教室の入口ドアの外面に置く」ことにしました。ご自由にお持ち帰りください。ドアノックやインターホン呼び出しの必要はありません。
=お知らせ5=
こちらからの返信メールにお気づきになられない方が多いようです。いつもはご覧になられていないホルダーなども、ご確認くださいますようお願いします。
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