[2023年8月4日]
愛知県教育委員会は、2025年4月に開校する県立中高一貫校4校の入学者選抜の概要を発表した。
開校校名:明和、半田、刈谷、津島
募集人数:それぞれ80人(2クラス)
入試日程:愛知県内の国私立中学と同一日程(12月から2月)
選抜方法:二段階選抜(一次:適性検査、二次:面接)
*適性検査では英語は出題されない。また、適性検査は「全問が選択式」となる。
*一次で定員の2倍から2.5倍程度までに絞り込まれる。
「報告書」(調査書):提出しない(直近の「通知表」の写しを提出)
この「報告書」(調査書)提出の必要がないことが、愛知の公立中高一貫校の入学者選抜の最大の特徴となる。一次選抜は適性検査のみで合格者を選抜する。最終的な合格者決定の際に、面接とともに直近の通知表が参考されるが、通知表の成績は点数化されない。
調査書の提出がないことは、小学校教員の負担の軽減にも配慮されたもようである。
面接の際に通知表の写しが参考にされるので、通知表成績が芳しくなくても合格できるとはならないだろう。
適性検査は全問が選択式となり記述式ではない。適性検査は記述式という先入観は、愛知の公立中高一貫校では通用しない。
面接では、
・「探究心」、「共感力」、「寛容性」、「粘り強さ」などを見る。
・志願者の「体験」を基に資質を見出す。
・探究学習をしっかり学び続けようとする「意欲」や「志望動機」を見る。
としている。
*カッコは筆者が加筆した。教育委員会のHPの記述を簡略化して表記した。
「探究心」や「共感力」や「寛容性」や「粘り強さ」は、公立中高一貫校で学ぶ資質としては、多くの公立中高一貫校が求めるものだが、しっかりと明記された。「共感力」は「協調する力」と、「寛容性」は「多様性の理解」と、言い換えられるかもしれない。
都立中とは違い、面接が合格のための最後の関門となる。この点においては、鹿児島県立楠隼中に近い選抜方法である。ただし楠隼中では都立中と同じく報告書の提出が必要である。
愛知県の公立高校では一般選抜で面接が課されるので、面接による入学者選抜のノウハウの蓄積には問題はなさそうだ。むしろ、よほどのことがない限り報告書に資質に問題ありなどと書かれることはないので、面接の方が学力だけは高いが資質に問題がある志願者を見抜きやすいので、報告書よりも面接を有効な選抜方式だと判断した可能性はある。
もちろん、都立中などの適性作文をふくむ「適性検査」でも、資質に問題がある志願者をあぶりだすことはできるので、選抜結果に大きな差は生じないだろうと思われる。
=お知らせ1=
鹿児島県立楠隼中学校は、2026年度からの共学化や高校募集停止などが検討されることとなり、近い将来の入試方式や難易度が正確に予想しづらくなったため、「楠隼中合格コース」の募集を停止し、当面の間は、代わりに「中堅私立中チャレンジコース」で、楠隼中受検生をお引き受けします。
また「都立中合格コース」でも楠隼中合格指導を行っていますので「都立中合格コース」もご検討ください。ただし「都立中合格コース」では、都立中受検生が楠隼を併願することを想定した指導となりますので「募集基準」が違います。事前にご了承ください。
=お知らせ2=
体験授業をご希望されます方は、PC版トップページの「インフォメーション」→「体験授業・学習相談」→「体験授業のお申込方法」を、事前にご確認いただいてから、ご連絡をお願いします。
*「24時間WEB予約」は、ご利用をご遠慮ください。
=お知らせ3=
9月初からの受講スタートをご希望される方は、8月のお盆前までに「体験授業」をお済ませください。
=お知らせ4=
「教室案内」のチラシを「教室の入口ドアの外面に置く」ことにしました。ご自由にお持ち帰りください。ドアノックやインターホン呼び出しの必要はありません。
=お知らせ5=
こちらからの返信メールにお気づきになられない方が多いようです。いつもはご覧になられていないホルダーなども、ご確認くださいますようお願いします。
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