[2023年9月21日]
少子化傾向に歯止めがかかる気配が感じられない。
そんな中、団塊ジュニアの頃に比べて高校3年生の人口は約200人から約100万人へと約半減しているにもかかわらず、国立大学の定員はほぼ変わっていないので、過去と比べれば地方国立大学は大幅に合格しやすくなった。
少子化に加えて、地方では人口減少が顕著となり、合わせて大都市圏への人口の集中が加速したことで、さらに地方国立大学を目指す地方の高校生の人数減少が顕著となっている。
このため、一般論としては、地方国立大学は大幅に入りやすくなっているのである。この傾向はしばらく続き、今後も年を追うごとに入りやすくなっていくと考えられる。
これに逆行して、人口集中が激しい首都圏の私立大学はお幅に相対的な難易度が上昇している。保護者世代の感覚とは大幅に難易度が違っていると思っていただいた方がよい。
団塊J世代:東京大学>地方旧帝国大学>上位国公立大学>早稲田・慶応>地方国立大学≒SMART
平成生世代:東京大学>早稲田・慶応>地方旧帝国大学>上位国公立大学>SMART>地方国立大学
もちろん、文系と理系では受験生と保護者の志望校選択判断に違いは起こりうる。
ただ、首都圏などの大学受験生にとっては、特に違ってきている。
まず理系学部は、有名私立大学に比べて地方国立大学の教育環境や研究環境が格段に優れているため、首都圏などの大都市圏から地方国立大学を目指すという選択は、依然として合理性がある。
しかし、一人暮らしの費用を考慮すると、自宅から私立大学に通う方が、一人暮らしをして地方国立大学に通うよりも、総じて総費用が安くなるので、費用を優先するのですれば首都圏私立大学を優先することにも合理性はある。
次に、文系学部の場合、地方国立大学と首都圏私立大学の教育環境や研究環境には大差がないため、今や地方国立大学を選択する理由を探すのは容易ではない。
そうは言っても、文系学部であっても、地方旧帝国大学を筆頭に、伝統ある国立大学で学ぶことには、それなりの意義がないわけではない。
ただ、地方国立大学が立地する地域の高校生の人数が激減しているので、相対的な難易度はかつてより平易になっていて、より高い難易度を目標に志望校を選択する層にとっては、地方国立大学は魅力的には映らないかもしれない。
そこを逆手に取れば、地方国立大学は穴場となりうる。
理系学部であれば入学難易度に関係なく就職先が見つかる傾向に大きな変化は見られないし、文系学部であれば5教科入試を突破した際に身につけた力は、その後の公務員試験や難関資格試験で十分に発揮できる。
そもそも国立大学と私立大学の難易度はそのままでは比較できないので、偏差値表の偏差値は気にせずに地方国立大学を目指すなら、今はとても恵まれた時代になったとも言えそうだ。
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