[2023年10月24日]
楠隼のホームページで、10月23日に、公式ブログで新たな記事が公開された。
「五ヶ瀬中等教育学校の生徒会が来てくれました。」
宮崎県立五ヶ瀬中学は、適性検査問題集などでお馴染みかとは思うが、全寮制共学の公立中高一貫校である。しかも高校募集を行っていない完全中高一貫校だ。
雑巾がけ競争や、生徒会・寮生徒会の交流が行われた以外の詳しい交流内容は書かれていないが、タイミング的に何らかの意図があったと考えられなくはない。
楠隼は、現高校1年生が卒業した直後の、現中学1年生が高校1年生になる年の春に、共学化をして女子新入生を迎え入れ、合わせて高校募集を停止して完全中高一貫化することが、検討されている。
五ヶ瀬中等からは、女子の代表者も複数名が混ざって、楠隼を訪問したことが記事から伺える。
楠隼にとって、全寮制共学公立中高一貫校の現状を理解する、有意義な交流であったのではないかと、想像する。
共学化については、在校生や在校生保護者などに、賛否両論があるようなので、今回の交流でどんな影響があるのか、興味深い。
県教育委員会としては、少子化が進行する中で、楠隼の将来を考えて、共学化や完全中高一貫化などを検討をしているのであろうから、スムーズな共学化と中高一貫化が進むのであれば、在校生や卒業生や新入学者にとって、メリットは大きいのでないだろうか。
もちろん、短い期間であったとは言え、全寮制男子校の伝統が途絶えることに、淋しさや抵抗感などがあるだろうことも、理解できる。
大都市部に暮らしていると、少子高齢化の深刻さを肌で感じる機会は多くない。高齢化の速度が今後は緩和に向かうとしても、少子化には歯止めがかかる気配がない。
楠隼の優れた教育環境や進路実績を、どう未来につなげていくかは、世代を超えて、時間を超えて、しっかりと考えて行かなければならないであろう。
これは、楠隼に限られたことではない。
全国の公立中高一貫校が、いずれは直面するであろう、重たい課題でもある。
公立中高一貫校だけではない。公立高校も然り、国公立大学も然り、私立中高一貫校も然り、私立高校も然り、私立大学も然りである。
今後さらに深刻化するであろう少子化に、私たちの多くはまだ、他人事のままなのかもしれない。
<お知らせ1>
楠隼合格コースの募集基準と募集期日を、新年度版に更新しましたので、ご確認をお願いします。抜本的に改定しています。
<お知らせ2>
来年度からは、「都立中合格コース」の募集期限が過ぎた小5初夏以降に、「都立中チャレンジコース」や「都立中ファイナルコース」による追加募集や延長募集は、行わない方針です。
また、その次のステップとして、現在は「小5の初夏」を期限としている中学受検生の募集期間を、将来は「小4の秋」にまで早めたいと考えています。入塾時期の違いによる受験対策の進捗度の開きを最小限にして、より効果のある指導ができるようになることを、意図しています。
尚、入塾後に途中から募集基準を満たされるようになったコースへのコース変更は、変更後のコースの募集期限内であれば、これまでと同様に可能です。これも、早期に入塾していただけば、より可能性が広がるかと思います。
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