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三田学院

[2023年10月26日]

【都立中】R7年度から男女別定員廃止

東京都教育委員会は、本日10月26日、都立中学校の男女別定員を、令和7年度入試から廃止すると発表した。

今年度に小学校5年生である学年から、来年度に小学6年生になる学年から、一般枠では男合同定員での募集となる。

都立高校では、すでに男女合同定員での募集に移行しつつあったので、これに続く措置となる。

また、これに先立ち、東京都千代田区教育委員会は、今年9月、九段中等で、都立10校よりも1年早くなる、令和6年度入試から男女定員廃止することを公表していた。これにより、広義の都立中11校のすべてで、令和7年度入学者から男女合同定員での選抜となる。

さらに、近隣では神奈川県が男女合同定員に移行しており、その流れに続いたことにもなる。

男女別定員については賛否両論があったし、男女合同定員にも賛否両論があったことは、承知のことかとは思う。

良いか悪いかは別にして、高校受験でも中学受験でも、一般的には、男女別では女子が不利で、男女混合では男子が不利になる傾向があった。

男女別定員時代にも、都立中では繰上合格は男女混合としていたが、小石川などでは繰上合格になるのは、ほとんどが女子受検生であったことから、男女混合になれば女子の合格者が実態として多くなる可能性が高いと予想される。

今年度の小学5年生にとっては、特に小5男子受検生にとっては、このタイミングでの発表と意向は、かなり衝撃が大きいかもしれない。

全国募集の公立中高一貫校「楠隼中高」では、男子校から共学校への変更が検討されていて(県教育委員会としては決定事項だという認識のようだ)、男子受検生にとっては、進路選択にかかわる可能性があり、穏やかではないかもしれない。

一方で、女子受検生にとっては、今後はより希望が広がる可能性がある。

ただ、ここでは詳しくは書かないが、個別の学校ごとに男女別の受検実態は違うので、受検校の選択によって、運命に大きな違いが出てくる可能性もありうることは、心得ておいた方がよいだろう。

都立中受検も、楠隼中受検も、新しいステージに入ったと、言えそうだ。


<お知らせ>
来年度(令和6年度)からは、「都立中合格コース」の募集期限が過ぎた小5初夏以降に、「都立中チャレンジコース」や「都立中ファイナルコース」による追加募集や延長募集は、行わない方針です。

また、その次のステップとして、現在は「小5の初夏」を期限としている中学受検生の募集期間を、近い将来(令和7年度の募集から)は、「小4の秋」にまで早めたいと考えています。入塾時期の違いによる受験対策の進捗度の開きを最小限にして、より効果のある指導ができるようになることを、意図しています。

尚、入塾後に途中から募集基準を満たされるようになったコースへのコース変更は、変更後のコースの募集期限内であれば、これまでと同様に可能です。これも、早期に入塾していただけば、より可能性が広がるかと思います。


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