[2023年11月14日]
境界知能の人とは、知能指数(IQ)が70以上85未満の人のことを一般的に言う。
IQ70未満は知的障害に該当する人とされているので、健常とされるIQ85以上の人とのグレーゾーンに相当する。
有名人であるホリエモンが、受刑囚であったころ、服役中の囚人には、この境界知能の可能性がある人が多かったことを、ユーチューブで語っている。
オレオレ詐欺の出し子をしたり、闇バイトで強盗団の見張り役をしたりして、逮捕され服役しているそうなのだが、なぜ服役するような過ちを犯してしまったのかを、よく理解できていなことが多い様子なのだそうだ。
偏差値と知能指数では、まず平均を50とするか100とするかの違いがあるが、次に標準偏差を10ポイントとするか15ポイントとするかの違いもある。
IQ85とは−1標準偏差(−1σ、−1SD)で、偏差値に換算すると偏差値40に相当する。
逆に、IQ115は+1標準偏差(+1σ、+1SD)で、偏差値に換算すると偏差値60となる。
密度関数から、偏差値70以上80未満と偏差値20以上30未満、IQ55以上70未満とIQ130以上145未満は、それぞれ約2.15%しか分布しない。
しかし、同じく密度関数から、IQ70以上85未満と、IQ115以上130未満は、それぞれ13.59%が分布する。
つまり、約7人に1人が、境界知能に相当しているのである。
言い換えれば、35人学級なら、学級に5人程度、境界知能の人がいるということになる。
今日は、客観的な事実だけを綴っておくことに留め、この事実をどう受け止め、どのように対処するかは、読者に委ねたいと思う。
しかし、境界知能の人の社会での「生きづらさ」はよく紹介されるが、境界知能の人に囲まれて服役していたホリエモンの「違和感」に注目されることは、稀のようである。
最後に、知能指数は全体平均を100とするが、偏差値は受験者平均を50とすることを、申し添えておく。
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