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三田学院

[2023年12月1日]

【都立中】どうする九段

試練の3年間が始まろうとしている。

令和6年度入学者選抜:九段中の男女合同定員化
令和7年度入学者選抜:都立中の男女合同定員化
令和8年度入学者選抜:男子校楠隼の男女共学化

都内の公立中高一貫校受検生にとっての、受難の3年間である。

まずは、九段から試練が始まる。

小学生や中学生までは、総じて、成長というか発達に男女差がある。

・女子は言語能力の発達が早い子が多いが男子は遅い子が多い。
・男子は幼い子が多いが女子は大人っぽい発想をする子が多い。
・女子は内申点や報告書点が高い子が多いが男子は少ない。
・男子は難問でも解ける子が多が女子は敬遠する子が多い。

このため、進学校の入学者選抜の場合には、

報告書点や内申点の比率が高く、入試問題が超難問ではない場合は、総じて女子の方が強い。
報告書点や内申点の比率が低く、入試問題が超難問ぞろいの場合は、総じて男子の方が強い。

報告書点が30%で当日の入試点が70%であれば、当日の入試点で合否が決まりそうに見えるが、実はそうではない。

報告書点がほぼ満点の闘いで、入試点が約50%の闘いを想定してみよう。

300点×100%:700点×50% = 300:350 =6:7

つまり、報告書点が高い人が圧倒的に有利となる。

近年、都立中の適性検査は難問化が顕著で、適性検査のボーダー得点率は以前より下がってきている。

そうなると、報告書点の高い受検生の優位性は堅持され、総じて女子が有利となる。

都立中が男女合同定員を採用するのであれば、入学者選抜の方法が、男女で有利や不利にならないようにすることが、大前提となろう。そうでなければ、男女合同定員は実質的に男子を逆差別することになりかねない。

学力分布を男女別にみると、平均には大きな差はない。しかし、女子は平均点付近の度数が多く分散が小さいのに対し、男子は平均点付近の度数が相対的に少なく分散が大きい。

これは、超優秀な生徒では男子の方が人数や比率が高くなることを意味する。

その具体例となるのが、難関国立大学合格者の男女別人数である。

東京大学や京都大学はもちろん、ほとんどの旧帝国大学では男子合格者が多い。

私立難関大学でも、早稲田大学や慶應大学は男子合格者の方が多い。

高校入試でも、超難関公立高校では、男女合同定員の場合、男子合格者が多くなる傾向にある。超難関公立高校というのは高校受験偏差値70以上の高校である。

超高難易度な競争においては男子の方が圧倒的に強い。

一方で、かなりの低学力層も、男子が多い。

これは、男子の方が学力の分散(偏差)が大きいために起こる。

平均付近の山が高く分散が小さい正規分布グラフ(女子)と、平均付近の山が低く分散が大きい正規分布グラフ(男子)を書いて、2つのグラフを重ねて見れば一目瞭然となる。

偏差値50〜65くらいまでは女子の度数分布(密度)の方が大きくなり、男子の密度は小さくなる。しかし、偏差値65を超えたあたりから偏差値70くらいでは、分散が大きい男子のグラフが「ファット・テール」となって、分布が大きくなることを確認できるであろう。

これを踏まえて入学者選抜のあり方を策定するのが、真の男女平等ではないだろうか。


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