[2024年1月28日]
受験における最終目的地は、多くの人にとって大学受験での目標達成であろう。
もしそうであれば、中学受検や高校受験は、経由地の一つにしかすぎない。
ところが、中学受験や高校受験が最終目的のようになっている人が少なくない。
そして、多くが、中学受験や高校受験での輝かしい成功とは裏腹に、大学受験で失敗している。
多い原因は、中学受験や高校受験での成功のご褒美と称して、勉強で力を抜くことによる。
ゲーム三昧、スマホ三昧、部活三昧、趣味三昧などのご褒美である。
大学受験で成功する人を見ていると、長期的な視点で計画的に取り組んだ人がほとんどである。
受験勉強ばかりとは限らない。
分かりやすい例の一つが海外交換留学である。
難関大学突破の一つの条件が高い英語力となっていて、帰国子女の増加などから、高い英語力がより成功の条件となってきている。それは文系だけではない。理系分野においても英語力の競争条件は厳しさを増す一方である。
英語力に関しては、純粋にドメスティック(純ドメ)な環境にある人がいかに早期に英会話学習に取り組んでも、ほとんどの場合に成長するにつれてアドバンテージは希薄化していき、大学受験を迎える頃には差がなくなる。難関大学の英語は、そうしたレベルの闘いではないからだ。
純ドメが英語で優位に立つことを目指したなら、巷にあふれる英会話教室に資金と時間と労力を費やすのはコスパが悪すぎる。どんなに資金を費やしても海外交換留学組や海外長期留学組の優秀な受験生に、英語で勝つことは難しいからだ。
むしろ、文系なら古文漢文や世界史日本史、理系なら数学や物理化学生物の実力を、長期的な視点で、ハイレベルな水準まで上げた方がコスパが良い。
純ドメであっても英語力を最高レベルにまで上げる方法はある。しかしこれが楽ではないから、多くの純ドメ受験生は、逃げる、サボる、先送りする、ごまかすなどして、あれよあれよと言う間に、受験学年に到達してしまい、モノにならない。
理系の数学や理科も要注意だ。難関大学の理系学部に合格を目指すなら、物心ついた頃から1ミリたりとも手を抜かずに取り組み続けなければ成功はない。英語以上に勉強時間数が必要であり、英語以上にヌケモレのない完成度が求められるからだ。
大学入試問題を実際に見てもらえばわかるはずだが、数学は問題数が少ない。しかも難関校ほど記述式となり、小問による小刻みな得点積み上げが難しい。少ない問題数のそれぞれの問題を完答できなればならないから、些細なヌケモレが致命的になる。
文系の日本史世界史も、甘く見たら、そこで勝負は終わりである。
歴史オタクを黙らせるくらいに、受験歴史オタクのレベルに達しなければ、難関大の突破は難しい。まあ、共通テスト利用で合格を目指すならオタクほどでなくてもなんとかなるが、難関大が目標なら90%前後の正答率が求められるから、並みの秀才では相当に努力しても届かないであろう。
ここまでが前置きである。
難関大学や有名大学を目指すなら、多くが想定している以上に、長期的な視点が必要になる、早い時期からの、壮絶な取り組みが必要であるということだ。
小学生や中学生や新高校生が、大学受験は遥か未来のイベントだと思っていると、あれよあれよという間に目前に迫ってきて、取り組みたかったことのほとんどに取り組めないままに、本番を迎えてしまうことになる。多くは想定よりも2ランクや3ランク下の大学からしか合格がもらえないという結果に終わる。
なにがなんでも早稲田か慶應の受験生は、良くてMARCH、多くは日東駒専に落ち着く。
なにがなんでも難関国立大学理系の受験生は、良くて東京理科大、多くは四工大に落ち着く。
なにがなんでもMARCHの受験生は、良くて日東駒専、多くは大東亜帝国に落ち着く。
他人事ではない。
そうなりたくなければ、中学内容を早期に超完璧にした状態で、間髪入れずに、大学受験に全力で日々を捧げる覚悟が必要である。
ここまでが一般論である。
共通テストで大学入試が根本的に代わり、高校学習内容が大幅に変更になたったため、密かに大学受験指導内容を大幅にアップデートする取り組みを行って来た。
すでに輝かしい大学合格実績を積み上げることができたが、これからさらに積み上げていきたい。
ただ残念なこととして、年度によって大学受験する塾生の人数に、ばらつきが大きいことがある。
実は年度により受験生の数にばらつきがあるのは、中学受験生においても高校受験生においても同じなのだが、受験生がいない年度があると指導力の維持向上にとって良くないので、毎年一定数以上の受験生がいてくれるとありがたい。
今年度は過去に経験したことがないくらい中学受験生や高校受験生が少ないが、来年度は久しぶりに中学受験生も高校受験生も大学受験生も少ない、というか、ほぼいない。
少し楽をさせてもらおうかとも思ったが、大幅に指導内容を向上させてきた大学受験指導を、ここで小休止させるのが忍びない。
ハッキリ言えば、新高校3年生の指導をさせていただきたいと思っているのだが、悲しいかな該当学年の塾生がいない。
とても残念である。
有名私立大学を目指す「新高3年生」の入塾を、もう少しだけお待ちする。この春から新課程の指導内容を本格稼働させるので、一緒に挑戦しよう。
<お知らせ1>
新年度キャンペーン(初月授業料無料&次の月授業料半額)ですが、応募が一巡したようですので、終了します。
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「資料請求」をいただいた方へご案内します。かねてよりご案内の通り、資料の送付は行っておりません。資料をご希望されます場合は、教室入口扉の外側に、お持ち帰り用の資料をご用意していますので、ご自由にお持ち帰りください。ノックやインターホン呼出の必要はございません。むしろご遠慮をお願いいたします。
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