[2024年2月20日]
九段は今年度から男女合同定員での入学者選抜となった。
公式な発表はないものの、今春の入学者の男女比に大きな偏りがあることが、複数の関係ルートから漏れ伝わってきつつある。
もともと男女同人数だった定員だが、男女別定員を廃止したことで、女子の入学者数が大幅に増える。
令和5年6月に公開された千代田区の「九段中等教育学校入学者決定要件に関する検討結果報告書」においても、男女比の大きな偏りは想定されていた。その中では麹町中学や神田一橋中で逆の男女比における偏りが生じる可能性と問題点まで指摘されていた。
教育行政上の男女合同定員化の賛否について、ここで意見を述べるもりはない。
注目しているのは受検生への影響である。
これまでも、繰上合格については男女合同で総合成績順に行われてきた。極端な年度では繰上合格者がすべて女子という都立中もあり、特に男子受検生や男子受検生の保護者からは「逆差別」ではないかという声が上がっていた。
それでも、入試方式などへの十分な配慮は何もなされないまま、男女合同定員が実質的に強行されたことで、男子受検生や男子受検生の保護者の間には、不満や怒りや絶望が広がるかもしれない。
今年度は九段のみということで極端な結果になった可能性はあるが、過去の繰上合格者の男女比を踏まえれば、残りの都立中10校についても大きな影響が予想される。
都立中10校も次の年度から男女合同定員での入学者選抜となる。
正式な発表は令和5年度であったから、すでに受検対策を開始していた受検生は多いはずである。ここから対策内容を大きく変更することは容易ではない。
合格ハードルが前年より下がりそうなら問題はないが、ハードルが大きく上がりそうな場合は、受検生と受検生保護者は大いに悩むことになるだろう。
結果として、進路が想定とは大きく違う結果となる受検生が、多く発生する可能性がある。
さあ、どうする。
全面的に都立中11校が男女合同定員となる、令和7年度の入学者選抜は、地獄と化す可能性がある。
何も行動を起こさなければ、泣き寝入りになる受検生が、続出するかもしれない。
私立中の併願候補を練り直す?
受検せず高校受験に変更する?
楠隼中を併願候補に追加する?
楠隼中を第一志望に変更する?
適性作文力で女子を圧倒する?
適性算数力で女子を圧倒する?
適性理科力で女子を圧倒する?
適性社会力で女子を圧倒する?
報告書点数で女子を圧倒する?
どうする?都立中男子受検生!
どうする?男子受検生保護者!
とにもかくにも、何をもって平等とするのかは、とても難しい。
女子受検生が優位と知れば、私立御三家や私立最難関合格レベルの女子受験生たちがさらに攻勢を強めてくるかもしれないので、都立適性検査対策優先型の女子受検生たちも安穏とはしていられない。
ただ、そうした私立型女子受験生たちも、私立中の学力試験型受験対策だけで挑んでは、都立中はそう甘くないことを思い知るであろう。私立学力試験型受験生たちの都立中合格率は高くはなかったから。
私立と都立の共倒れや、熱望校全滅は避けたいところだろう。
そうした難しさもまた、適性検査合格指導の醍醐味ではある。
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「通常募集」のコースは、PC版ホームページのインフォメーション下にあります「小学生」や「中学生」や「高校生」からご確認いただけます。
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